●更新日 07/20●

ゲームクリエイター専門学校の実態


当探偵ファイルでは、今までに様々な専門学校の実態について調べてきました。
◆『アニメ専門
◆『留学専門

今回は、「ゲームクリエイター」の専門学校について触れたいと思います。
代々木にある『T』という学校の現役生徒であるSさんからお話をお伺いして参りました。
以下にその内情を記します。



どんな所ですか?
ゲームクリエイターを養成する専門学校を謳っていますが、「専門学校」でも、ましてや「各種学校」でもありません。これは「詐欺」以外の何ものでもないと、入学した生徒はみんな思っています。
最初に言っておきますが、ここの卒業生で成功した人を見た事も、聞いた事もありません。

就職率
この学校もあの『Y』と同じように、就職率の高さを誇っていますが、大嘘ばかりです。例えば、「某ゲーム企業に就職!」とか言うのは、単なるデバッガーであったなんてザラです。もっと酷いと、その会社の掃除のバイトをしただけで、“大企業に就職”扱いにしてしまうのです。
またここを卒業してから、自分の力で他の職種に就職した人も、勝手に就職率にカウントされてしまうのです。
パン屋でも、コンビニのバイトでも、ウェイトレスでも。ゲームは全く関係ありません。
それで、『就職率××』とか言いますけど、当然ですよね。『業界就職率』じゃないし、そもそもそんな数値表に出せる訳ないんですから。


   ▲イメージ画像です

設備
これが酷い。
ゲームのデザインや、創作がメインであるはずなのに、置いてあるPCがみんな旧型のモノ。ハードもソフトも古い訳ですから、これで造ったモノが今の時代に通用するはず無いんです。
最新式を置けとは言いませんが、明らかに型落ちしているモノでは使い物になりません。


   ▲イメージ画像です

内情
入学時に「教材費」として15万取られるのですが、くれたのは、薄っぺらいテキスト数冊だけ。
本当に必要な機材や消耗品は、全部自分で持ち込みしなければなりません。


入学説明会の時は、『Y』がどれだけ悪い学校かという事を延々と聞かされましたね。比較した挙句に、「うちは良い」と。
入学金は、65万〜100万円。早いほど安くなるそうですが、迷っている人には、「もう直ぐ定員オーバーしてしまう」「いま入らないと空きが無い」「チャンスを失ってもいいのか」と、やや強引に入学させてしまうのです。

講師もプロとは言えない人、もしくはドロップアウトしてきた人ばかりで、正直、教え方も酷いものです。
入って来た生徒は様々です。それは他の学校もそうだと思います。ですが、経験がある人も、全くの素人も、全員が同じクラスにされてしまいます。


   ▲イメージ画像です

このような状況ですから、既に腕が良い人は、「時間の無駄」と自主退学。
未経験の人は、「ついていけない」と脱落。
最初、定員50人だった私のクラスも、現在は25人に。そのうちの15人も、近々辞める人や登校拒否となっています。
残りの10人ほども、授業を聞かないで自分の仕事をしているだけです。
はっきり言って、入学した分だけ、金の無駄。入学した生徒はみな「騙された」と辞めていきます。

パンフレットや、HPを見て、夢や希望を持って入学した人が絶望する所となっています。



「入るんじゃなかった……。時間の無駄だった……」
そう語るSさんは涙を滲ませていました。
専門学校の全てが悪い訳ではありませんが、中身が伴っていない所も多いです。

真剣にお考えの方は、学校選びも真剣にお考え下さい。



探偵ファイル・キム



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