●更新日 04/02●

トンネル非常口は何処へ?


読者Aさんより。

よく高速道路のトンネルで非常口を見かけるんですが、あれってどこに出るんでしょうか。秘密の通路があってそこから外に脱出するんですか? それともエレベーターがあって山の上まで運んでくれるとか。漫画とかだと家族が住んでたりするし(笑)トンネルを通るたび気になるんです。万が一の災害のためにも教えてください。

写真 (以下、匿名希望さん画像提供)


日本道路公団(JH)に問い合わせてみることに。


記者:高速道路のトンネルの非常口ってどこに通じてるんでしょう?
JH:上下線に別れているタイプのトンネルでしたら隣のトンネルに抜けられるようになっています。


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     ▲トンネル内にある非常口。


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▲幅2〜3メートル長さ10メートルほどの通路の向こうは反対車線のトンネル。


記者:もし隣のトンネルでも事故や火災が発生している場合はどうしたら良いでしょう? 大地震の時とかありえますよね。炎に囲まれたまま死を待つしかないのでしょうか?
JH:んー……。そういう場合は両方のトンネルを見比べて比較的安全な方へ逃げてください。トンネル内の風向きを見て、風上側に逃げましょう。

記者:上下線一体型のトンネルの非常口はどうなってるんですか?
JH:避難用のトンネルが別に設置してあります。車一台が通れる広さはあります。外につながっているのでそこから避難してください。

記者:非常口というのは他にどんなタイプがあります?(エレベーターとかはある???)
JH:いえ、その2種類のみです。海底を通る東京湾アクアラインも反対車線へつながるタイプです。

記者:JHホームページ「なんでもQ&A」で「トンネル内の放送でJHからの指示があった場合には、それに従って下さい」とありますが、現場にいない人間の指示に従うなんて怖くてできないのですが。
JH:ご安心を。近くの事務所からカメラで監視しておりますので、そこからトンネル全体を把握したうえで指示いたします。


写真
▲トンネル内は排気ガスやちりでいっぱい。そんな中でも光を通しやすいのが、オレンジ色の低圧ナトリウムランプ。

非常口設置は750メートル間隔というのが決まっている。災害時には数百メートル走る(歩く)こともあり得るが、近くて安全な非常口の見極めが必要。


記者:最後に話が飛びますが、このご時世、巨大トンネルのテロ対策とかは万全でしょうか?
JH:★※×♪◆@★※×♪◆@★※×♪◆@★※×♪◆@。

(↑アルカイダが探偵ファイル見ているかも知れないのでカット)



最近はニュースになるほど大きなトンネル災害はないものの、一般道路と同じように交通事故は頻繁に発生している。火災が発生するパターンもあるというが、トンネル内設置の消火器により初期消火で収まることが多いという。
万が一の際、避難経路を知っておけばこうした冷静な対応がより可能になるハズ。。。

(ちなみにAさん、JHの人はトンネル内に住む家族を見たことがないそうです!)



探偵ファイル・カグウェル



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