〜 ブロードバンドによる変化とは? 〜 カラオケにおけるLDの時代は遥か昔に終わり、「通信カラオケ」が常識となった昨今。 そして、インターネットの「ブロードバンド化」が普及し、高速通信が主流になりつつある現代。 この二つの「変化」の波が合わさり、通信にブロードバンドを利用する「ブロードバンド通信カラオケ」が誕生しました。 (▲写真はイメージ画像です) 今回は、その「ブロードバンド通信」を採用した二機種における、従来の「通信カラオケ」との変化について取り上げたいと思います。 まずは二機種の簡単な紹介から。 一つは、第一興商の「BB Cyber DAM」。 (▲画像は「第一興商」のサイトより) そしてもう一つが、XINGの「HyperJoy V2」。 (▲画像はJOYSOUND.comより) 上記の二機種はそれぞれ独自の機能を備えていますが、非ブロードバンド、つまり従来の「通信カラオケ」からの進化という視点で見れば、双方に際立った差はありません。 では、その進化とは何か。「音」と「映像」の向上です。 進化その1:音質の向上 「ブロードバンド化」により通信容量が増加したため、二機種とも基本的な音質が向上しました。 その中でも「BB Cyber DAM」は『生音演奏』、「HyperJoy V2」は『スゴ・オト』と、特に音質が優れている曲を強調して紹介しています。 さらに、生のアカペラコーラスが流れる曲もあり、プロの歌手になった気分で歌えるかも? カラオケ好きな人の中には、カラオケボックスを選ぶ時、「あの店は音が悪いからダメ」なんて言う人もいますから、カラオケ業界において音質の良し悪しは死活問題に係わります。 今後も音質の向上は図られていくでしょう。 進化その2:映像の向上 演奏中、モニターに歌詞と映像が流れるというのは従来の「通信カラオケ」でも行なわれていました。 しかし、曲数に比べ映像のバリエーションが少なく、「この映像ってさっきの曲と同じだ」とか「曲の雰囲気に映像が合ってない」なんてことがよくありました。 ところが、その映像が「ブロードバンド化」により充実し、アーティストのプロモーション映像が流れるなど、他の人が歌っている間でも楽しめるようになっています。 また「HyperJoy V2」には、映像が歌詞さえも巻き込んで変化する「SHOW劇クリップ」という機能もあります。対応曲はまだそれほど多くありませんが、一風変わったカラオケが楽しめます。 カラオケにおける映像の進化は、曲に比べて遅れていましたが、「ブロードバンド化」によって、映像の進化が曲に追いつく日が来るかもしれませんね。 以上が従来の「通信カラオケ」と「ブロードバンド通信カラオケ」との大きな違いです。 まだ発展途上という事もあってか、上記で紹介した機種を導入している店はまだ少ないですが、カラオケが好きな方もそうでもない方も、一度試してみては如何でしょうか? ちなみにこのニ機種、価格は「BB Cyber DAM」が230万円、「HyperJoy V2」は198万円。 家で楽しむのにはちょっと(?)高いお値段ですね。 ( 探偵ファイル ) |