12月1日世界エイズデー
〜 識る勇気を 〜


12月1日は世界エイズデーだということを皆さんはご存知でしょうか。
WHO(世界保健機関)が世界規模でのエイズ蔓延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的として、毎年12月1日を「世界エイズデー」とし、加盟各国に対してエイズに対する知識の普及を呼びかけています。

『エイズとは何か?』と聞かれた時、正しい回答をできますか?正しい知識はありますか?
こちらのサイトではエイズ予防に関する様々な情報を配信し、エイズデーのキャンペーンやイベント情報を掲載しています。そのサイトにはこのように記されています。

近年、若者の性交渉の低年齢化・ネットワーク化が進むとともに、情報化の進展・社会環境の変化により高校生や中学生等の若年層の性が商品化される傾向が進み、若者がエイズをはじめとした性感染症にかかるケース、性犯罪等の事件に巻き込まれるケース等が増加しています。エイズをはじめとした性感染症が若者の間で増加しているのは、先進国のなかで唯一日本だけです。しかし、若者自身は「私だけは大丈夫」「気をつけているから大丈夫」と考え、危機感が欠如しています。一方、親や教師は「うちの子、うちの学校の子に限ってそういうことをするはずがない」「そういうことをするのは不良だけ」「友達が悪い」などと考え、子どもや社会の現状に対する認識が不足しているのが現状です。

そもそもエイズというのは日本語で、『後天性免疫不全症候群』と言い、「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)」というウイルスの感染症です。このウイルスが白血球に感染し、体内で少しずつ増殖していき、次第に免疫力を落としていきます。そうなることによって通常では現れないカビなどの病原体が体内に繁殖しても体を守る事が出来なくなります。
“エイズ”というのは、この一連のHIV感染症の末期状態のことを指します。
エイズと言うのは、感染しても直ぐに症状が現れる訳ではありません。例えば、100人がエイズに感染したとしたら、その半数である50人にエイズの症状が現れるのは約10年後という事が、現在では証明されています。つまり、自覚症状が無い為に、自分が感染している事に気付かずにいる方も多く存在するのです。
ウイルスに感染すると、約2割の人に頭痛や喉の痛み、リンパ節の腫れなどの症状が現れますが、これは「急性感染」と呼ばれ約2週間で治まってしまうので、インフルエンザなどの他の病気と勘違いして、感染に気付かずに居る事が多いのです。心当たりのある方はエイズ検査を受けることをお勧め致します。
写真

ウイルスに感染する原因は3通りあります。1つは血液による感染です。感染者の血液の輸血や、それを原料とした血液製剤の注射や、麻薬などの回し射ちが挙げられます。
もう1つは、母親が感染していた場合の赤ちゃんへの感染です。
そしてもう1つはご存知の、性交による感染です。性器や肛門、口などの粘膜を直接交える事で感染します。
しかし、よく勘違いされているのが、“エイズの人とキスしたらうつる”と言うものです。
可能性は確かにありますが、唾液は血液に比べるとウイルスの濃度が非常に薄いため“バケツ3杯程の唾液を飲まないと感染しない”との科学者の証言もあります。

上記のことでわかるように、日常生活をしていてHIVに感染する事は、ほぼありません。たとえ身近な友達が感染していたとしても、今まで通りごく普通に接してあげて欲しいです。感染してしまった人は、他人への感染を非常に注意している場合が多いです。そして、悲しいことに社会差別に曝されることを恐れて生活しています。

皆さんどうか、エイズに対する偏見や差別をなくし、正しい知識を身に付けて欲しく思います。差別や偏見が感染者を恐れさせ、そのため「検査を受けにくい」という理由で感染の拡大に繋がってしまいます。皆さんが注意することでエイズは防止できます。
写真

この記事を読んで下さった方々はどうか1度、エイズの予防と感染者のために何ができるかを考えて頂きたく思います。





探偵ファイルTOPへ戻る