〜 激闘 〜 普段雑誌等で見る事ができるプロレスの決定的瞬間を撮影しているのが、超アリーナ席とも言えるリングサイドで選手と同じくリング上に全てを賭けているカメラマン達、誰より選手の側でカメラを構える彼らの姿はある意味で戦場カメラマンに重なります。 そんな彼らの光景を間近で体験できるのが、毎年開催されている「プロレス写真記者クラブ写真展」です。 会場に入ると、そこには紙面でしか見たことがなかった写真が会場所狭しと飾られており、雑誌とは違う巨大パネルの迫力には、おもわずその時の実況が聞こえて聞こえてきそうな錯覚を受けます。 昨年、マット界だけでなくメディア全てを蹂躙した野獣「ボブサップ」 元々WCWのレスラーだけあってW1では信じられないほどプロレスへの順応を見せたサップ、ミルコにも負けたことですし本気でK1辞めてプロレス転向する気ありませんかね? あと私事ですが、WCWトップレスラーだった超人類ゴーバーが左下にちょこんと飾られているのが非情に滑稽です。 こちらは今年3月19日にがん性腹膜炎でこの世を去った理不尽大王こと故・冬木弘道を偲んで設けられたコーナー 試合風景はもとより、奥さんに励まされる闘病中、イメージカラーの黄色いテープで見送られる出棺、さらには5月5日川崎球場での橋本真也VS金村キンタローの有刺鉄線電流爆破弔いマッチの模様も飾られておりました。日本で初めてプロレスはエンターテイメントだと公言した人でした。 黒いカリスマ・蝶野正洋VS箱舟の番人・小橋建太 今なお興奮も冷め遣らぬ5月2日東京ドームでの激戦 小橋の豪腕ラリアットがインパクトした瞬間、飛び散る汗の一滴まで鮮明に写っており、カメラマンの匠が伺える一枚。(でも個人的にこの試合は不満足) この他にもインディー、女子プロ、アメプロとジャンルを問わず、全てのプロレス名場面が約100点展示されており、これで入場無料というのだからファンならずとも一見の価値ありというものです。 ジメジメとした梅雨も吹き飛ばす四角いジャングルの世界模様。 是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょう。会場を後にする頃には体温が2度上昇すること受けあいです。
( 探偵ファイル・YUZAWA )
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