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▲USJ 西側裏門
【USJのアトラクション用水が、汚染されているのではないか?】
インターネット上で囁かれるこの噂は、USJの敷地に以前『産業廃棄物最終処理場』があったこと。
その処理場が『産業廃棄物処理法』施工以前に設置された、環境対策が未整備な処理場であったこと。
更に、以前その処理場が、液状廃棄物を不法に投棄していたこと。
などから、端を発したものであると思われる。
「汚れているのは "土" なのです」というわけだ。
ちなみに、USJには、ナウシカもいなければ、ユパもいない。
電脳探偵的な冗談はさておき、土地について調べてみる事にする。
そもそも、この土地は誰のものなのか?これは、すぐに分かった。
5年前、USJ建設時の土地所有者は − 住友金属工業株式会社。
現在の所有者は主に − 住友商事株式会社。
アトラクションを楽しむ分には何の関係も無く、あまり知られていないことであるが、この土地はUSJの運営会社である (株)USJ が、住友商事(株) に借り受けている "借地" である。
ひとまず、土地の問題はおいとくことにしよう。
今、重要なのは、土より水。
アトラクション用水の水質についてだろう。
これについて、USJの広報担当部署に電話で話を聞いてみた。
USJ:メディアへの返答は、新聞などのマスコミに対してに限らせてもらっております。
ですから、○○さん(調査員)の個人的な興味ということでの御質問であれば、その
範囲でお答えいたします。
と、質問に答えてくれた担当者の方は、こう前置きして話してくれた。
USJ;開発前に新聞報道などをされましたので、行政なども含めて徹底的に調査をしました
結果、現在使用されている土地には安全基準の所謂 "お墨付き" をもらっております。
お話の "噂" は当時、新聞報道で取り沙汰された悪い部分だけを取り出して心配なさ
れているように思います
調査員:すると、今現在については、安全なわけですね。
USJ:はい、水質等の検査につきましては、ほぼ毎日という形で行っております。
調査員:毎日行っているんですか?
USJ:そうですね。パークの安全につきましては、その周辺も、毎日明け方まで時間をとり、
安全管理には一層注意をしておりますが、そのような問題が起こったという報告は受
けておりません。水に関しても水質の検査は確実に行っております。
調査員:なるほど、気を使ってらっしゃるわけですね。
USJ:はい。例えば、水中で使う油圧ポンプも、植物油を使っており、万一その油が漏れた
としてもお客様の身体の方は安全というわけです。
調査員:なるほど。その水質検査の数値の方は、要請すれば見せてもらえるわけでしょうか?
USJ:なにをですか?
調査員:水質の検査結果の数値です。
USJ:特に公表はしていません。どういった形で要請されるかにもよります。また、大阪市
のほうに問い合わせて頂く形になるかと思います
調査員:大阪市ですか。
USJ:はい。もともと大阪市の第3セクター事業ですので、管理は。
調査員:すると、検査結果の方は、大阪市の第3セクターの方に要請すれば、毎日の検査結果は 見せて頂けるということですね。
USJ:それは、お約束できません。
調査員:は?
USJ:公表しているものと、していないものがあります。当然。
調査員:公表しているものと、していないものというと?
USJ:(間髪入れず)ちょっと、こちらではわかりませんので。
調査員:そうですか。
USJ:それと、最初に申しました通り、○○さん個人の質問へのお答えということなので、 これ以上のお答えは検討させて頂く必要があります。正式な要望書などがあれば、 対応は考えますが、お電話でお名前をお聞きしただけですので
調査員:そうですか、ご親切にありがとうございます。
USJ:はい、よろしくお願いします。
調査員:あ、それと、(水質管理は)問題になった産業廃棄物の最終処理場が、法規制以前に できた古いものであり、危険があることを自覚なさった上での安全管理であると、 捕らえてよろしいんでしょうか?
USJ:そうですよ
調査員:あと、その "大阪市第3セクター" への連絡先など教えて頂けませんでしょうか?
USJ:それは、お調べになってください
調査員:わかりました。ありがとうございます。
USJ:失礼します ガシャ!(間髪いれずに電話が切られる)
・・・・・・
最後は不機嫌顔をされてしまったようだが、一個人の取材に対して丁寧に答えてくれたと言えるだろう。
話の中の情報を並べてみると...
・ほぼ毎日水質検査をし、安全には気を使っている。
・検査結果は、特に公表はしておらず、大阪市に問い合わせることになるだろう。
・水質検査の結果を管理しているのは "大阪市第3セクター" である。
・検査結果については公表できるものと、できないものがある。
・水質検査は、以前報道された「産業廃棄物処理場」の危険を自覚した上でのものである。
となる。
とりあえず、まだ、取材途中であるので、これの検証は差し控えたい。
前回も言ったが、早合点でUSJに汚名を着せるわけにはいかない。
もう少し、取材を進めていこうと思う。
【USJの水】.....果たして、安全なのだろうか?
ここで、「危険かもしれませんよ」と、小さな声で言う人がいた。
その人は、事の発端となった『産廃処理場』に関する "内部告発者" と実際に会い、話をしたという。
「もし、その話が全て本当だったとしたら、大変なことですよ」と、話してくれた。
その人が語る話を、少し聞いてみることにする。 →(次回へ)
※ 調査員の呟き
ここで読者の方にお願いなのですが、今回の "USJの広報とのやりとり" を
もう一度読んでおいて頂けると幸いです。
このあと、"少しだけ"蒸し返されることになります。
それにしても、USJ、住友商事、大阪市第3セクター。
さすが、今をときめくテーマパーク。関わってくるのも大物ばっかりだなあ...。
( 探偵ファイル )
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