一部報道が報じるところによれば、橋本派内部、そして親分の野中に見捨てられた感のある鈴木宗男衆議院議員であるが
先の証人喚問にて、「疑惑の総合商社」と言った辻本議員のいうとおり、宗男氏にはさまざまな疑惑がある。
それは、コンゴ人秘書ムルアカ氏のパスポート疑惑など目ではない。
宗男氏は自民党の旧態依然とした「利権収集、金ばら撒き政治」の旗手であると言われているが、
そんな宗男氏の黒い噂の一部として、
「北方領土の資源利権」
「畜産利権」
が事情通の間で話題に登っている。
まずは北方領土だが、この北方領土地域の地下には豊富な資源(ウラン、石油、天然ガス等)
が眠っていることが明らかになっている。
日本国においては、北方領土の土地の所有権は旧島民にあり、登記自体は北海道の法務局に
よって保管されており、実際の登記変更はできないとのことだが、
この権利書を宗男氏の関係者が歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)の旧島民より売買によって入手しているとの情報が流れている。
登記はできずとも個人間の契約としては有効であり、これは将来、北方領土が返還された際には宗男氏が利権を独り占めする格好になる。
黒い噂というのは、かねてから宗男氏が主張していた北方領土の「2島先行返還論」の2島が歯舞・色丹の2島であることから、宗男氏が売買によって所有権を得、2島先行返還を成し遂げることによって
その地下に眠る資源の利権を公人である政治家の立場を利用して手に入れることができる、というものであり、
北方領土に対する日本国民の感情を逆なでするような噂ではあるが、宗男氏のまわりにはこのような噂が絶えない。
一方、「利権プロデューサー」の宗男氏は、日本の畜産業界の利権を得るためなのか、
関西にあるH畜産と元通産官僚、そして広域暴力団山口組の3,4,5代目のスポンサーと言われた人物、
そして野中氏とそのバックにいる
同(略)団体との関係も取り沙汰されている。
これは木村勝美氏の『山口組若頭暗殺事件(イーストプレス刊)』にもその会社名の記述があるとおり、
暴力団と関係している非常にグレイな部分であり、野中氏の圧力でもあるのか、
なぜか大手マスコミでは報道を控えているようだが
今後、宗男氏が辞任せず自民党に残るようなことがあれば、徐々に明らかになっていくことであろう。
話は変わるが、宗男氏は故中川一郎氏の謎の自殺事件の修羅場をくぐったせいなのか、
実に修羅場のくぐりぬけがうまい。故中川氏の自殺の真相に関しては、宗男氏に是非真相を語ってほしい
ところだが、先日の証人喚問を見ていて感じるのはやはり「切り抜け上手」である。
国会議員といえば、選挙のとき以外は答弁に出てもモジモジ、モゴモゴすることも多く、
めったに大声を上げ、自分の主張など言わないことが多いが、宗男氏は違った。
やはりその場での切り抜け方、喚問中の返答から見ても本人が「緊張せずにうまくできた」
と言っているように、国会議員にしては非常に強気かつ頭脳明晰な部分も見受けられた。
黒い噂やその他いろいろあるが、宗男氏に関しては、自民党の「従来の姿」と言われる政治手法
の中の良い部分だけを残し、今後は自分の権力、利権や選挙区である北海道の
ことだけではなく、「全体に奉仕する公務員」として、日本丸のうまい舵取りをするのであれば
宗男氏のような人材は、むしろ日本の宝となるのではないか、と思う今日この頃である。
ただ、国益よりも私益を重視している今の姿勢では到底、世論も納得せず、いつまでも
「疑惑の総合商社」の汚名は晴れないであろう。
宗男氏は「天狗」である自身の鼻を折るべく、猛省と宗男氏自身の「構造改革」
を行い、今後はその政治手腕を国益、国民の為に奉仕されることを期待したい。
(探偵ファイル)
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