〜豊島病院関係者との事情確認〜
最終回の今日は、豊島病院で実際に治療を担当した医師(以下「S医師」)、そして医局部長(以下「Y部長」)、
病棟婦長(以下「R婦長」)と患者の方、そして記者とのやり取りの結果をお伝えします。
1. そもそも、問題を起こした看護婦の対応に誤りはあったと考えているか。
R婦長 : 知識が深い看護婦であり、私の評価は非常に高く、いい看護婦だと考えています。
記 者 : いくら学歴があり、知識があっても患者への対応が最優先なのでは?
R婦長 : 今後はこのようなことの無いよう配慮いたします。
2. 患者に圧力を加え、「訴えることができる」「もう退院しろ」とも受け取れる事情聴取を行ったのは事実か。
記者の取材時はそのような事実は無いということだったが。
S医師 : 事実です。大変申し訳ございません。
謝罪する医師・・・!?
記 者 : 今後はどのような治療を進めていく予定か。
S医師 : レントゲン(入院4日目にようやく)の結果、骨折が見受けられますので、整形外科にて治療を進め、
1週間よりもう少し多くの期間治療が必要になるかもしれません。
患 者 : ひどく不安に思い、これが公立病院の対応か、と怒りを覚えました。ただ、面倒を見てもらっている身
なので仕方が無いのか、と考えました。骨折も判明したのは入院後しばらくたってからでしたし・・・。
Y部長 : そこの事実に関しては対応が悪かったということで・・・。
骨折は医師が見てもわかりにくく、整形外科の医師が見てようやくわかる程度の・・・。
記 者 : 結論として、判断に間違いがあったのではないですか?
S医師 : それは無いと考えております。言い方によって患者さんの捉え方についていろいろありますし・・・。
3. 苦情を申し立てたが、正しく伝わっていないようだが?
Y部長 : 今回、最初に苦情を受け付けた医師については確認できませんが、ご意見につきましては、
「ご意見箱」のようなものを設置しております。
結論として
・ 看護婦は能力はあるが対応に問題があった
・ 医師は骨折が見つからないうちから退院しろとも受け取れる圧力をかけた
・ 本件患者が1週間で退院し、社会復帰するのは無理
ということであり、後日、患者は他の病棟に移り、ゆっくり治療に専念している。
そもそも、最初に問題を起こした看護婦は、この時点で勤務していたが、謝罪の言葉は一切なし。
いくら大学を出ている看護婦でも、知識のある看護婦でも、患者に対する対応が悪ければ、医療というものが
人と人とのつながりで成り立っている以上いかがなものか、と考えさせられる結果となった。
ひとつ気になったことは、探偵軍団が取材した翌日から、「セルシン」という精神安定剤が処方されていました。
これについてはどのようなことか取材する必要があったが、患者への更なるプレッシャーになることを恐れ、
取材を控えました。
探偵軍団で今回の記事を扱うことにより、患者はじっくり治療に専念させてもらえるよう配慮された模様ですが、病院で問題があった場合の患者からの申し立ての難しさ、そして医療現場の実態を垣間見る結果となりました。
今、日本は高齢化社会を迎えましたが、今後の医療、看護とは、そして患者の人権とは・・・、探偵軍団では今後も、医療現場での実態についての情報をお待ちしております。
(探偵軍団)