●更新日 12/06●


皇族関係者の「学習院離れ」が顕著に?その背景に迫る


皇族関係者といえば学習院への進学が多かったが、最近は状況が変わりつつあるようだ。

秋篠宮家・長男の悠仁さまが、お茶の水女子大学附属幼稚園に入園することになったと報じられた。2009年12月3日の朝日新聞によると、同幼稚園を選んだ理由は、紀子さまが同大学で研究していること、同世代の子供との交流を秋篠宮家が重視していることであるという。校歌が宮内省によるものであるなど、以前から皇族との接点もある大学だ。

今年4月には、高円宮家の絢子さまが城西国際大学に入学した。先月には、眞子さまが国際基督(キリスト)教大学に入学することが決まったと報じられた。11月5日の産経新聞は、皇族関係者が同大学を選んだ理由について、「一般教養や語学などの基礎を築かれた上で、専門の分野を決めたいというご意向があったという」と報じている。

皇室の従来の伝統から考えれば、学習院が望ましいという意見は、少なからずあるようだ。特に、キリスト教の学校を選ぶことへの疑問の声が、ネット上にも目立つ。しかし、同大学と皇室には、古くから様々な接点があったようだ。1996年3月に発行された「教養学部要覧」という資料を、同大学の卒業生を通じて入手した。





その巻末に付された関係者の一覧の中に、「評議員会」という項目がある。そこには、名誉評議員として「秩父宮妃殿下(故人)」と記されている。更に、「名誉人文学博士」の一覧にエリザベス G. ヴァイニングという人物が掲載されているが、その肩書には「元皇太子殿下英語教師」とある。







卒業生によると、キリスト教信者の学生が占める割合は全体の10%くらいだったという。多くの学生は、礼拝も入学式と卒業式の二回しか経験しないそうだ。ただし、入学すると、一般教養でキリスト教についての必修科目がある。これを履修しないと卒業できないので、眞子さまも当然受講することになると思われる。

だが、信仰を強制したり改宗を迫ったりするような内容では全くないとのこと。むしろ、「イエス・キリストの復活は嘘。当時の一般信者に信仰の中身を分かりやすく説明するために作られた物語」と担当の教授が講義で発言し、熱心な信者の学生と激論になったりしていたという。

これからの皇族に何が求められているのかということは、一概には言えない。しかし、近年の学習院離れの傾向は、皇族関係者の認識に変化が生じてきたことの兆しなのだろうか。



探偵T



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