●更新日 06/22●


「死に紙」と揶揄された朝日が反論、毎日にも飛び火


昨日の記事でお伝えした、朝日新聞「素粒子」欄で鳩山法相を「死に神」と形容した件で、騒動が更に拡大している。

朝日新聞側の反応としては第一に、この件に関する記事をこっそり修正していたことが判明。2008年6月20日13時35分に配信された記事「法相、朝日新聞夕刊コラムを批判 「死に神」表現で」の末尾には当初、「法相の発言について、朝日新聞社広報部は「社として特にコメントすることはありません」としている」と記されていた。

ところが、広報部によるコメントが、いつのまにか以下のように差し替えられていた。「『素粒子』は、世の中の様々な出来事を題材に、短い文章で辛口の批評をするコラムです。鳩山氏や関係者を中傷する意図は全くありません」としている」。批判が集中したためか、当初の「コメントすることはありません」から一転して弱気な姿勢になったようだ。

更に朝日新聞は、21日の「素粒子」欄で反論を展開した。記事によると、前日の記事に対して1000件以上の抗議が寄せられたという。法相の苦労や被害者遺族の思いは認識した上で、「それでも、死刑執行の数の多さにチクリと刺したつもりです」という。「風刺コラムはつくづく難しいと思う。法相らを中傷する意図はまったくありません。表現の方法や技量をもっと磨かねば」と、ここでもトーンダウンの模様だ。

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一方、秋葉原事件を題材に毎日新聞が6月16日に「秋葉原通り魔事件で、7人が死亡した。「通り魔」を英語で?」というクイズ記事を配信していたことに対しても、「不謹慎だ」との批判が続出している。三択の中から正解を選ぶという形式で、「答えはこちら」と書かれた部分をクリックすると解答が見られるようになっている。

同紙ではこれまでにも、同様の記事を度々配信してきた。最近の例では、5月30日には四川大地震と関連させて「死者数」の、6月3日には硫化水素自殺問題に関連して「自殺」の、19日には岩手・宮城内陸地震との関連で「土砂崩れ」の英語表現を出題している。

ちなみに、「死に神」と形容した朝日新聞を皮肉って「死に紙」と呼ぶ動きが、ネット上では各所に見られる。朝日新聞を揶揄する事柄を散々書いておいて、最後に「中傷する意図はない」と一言付け加えることで、今回の件での朝日新聞の対応をパロディ化している。

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昨年の「アサヒる」に続いて、今年もネット流行語大賞は朝日の受賞が早くも確定!?



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