●更新日 05/15●


サイト炎上で話題の J-CAST と朝日新聞の関係とは


一昨日の記事で詳述したように、硫化水素による自殺問題についての松本人志の発言を報じた件で、ニュースサイト「J-CAST」への批判が各所で展開されている。

今回の騒動で、J-CASTとはどのようなサイトなのかということが大きな話題になっている。中でも注目を集めているのが、このサイトと朝日新聞との関係についてである。

J-CASTの運営元は、「株式会社ジェイ・キャスト」として1997年に設立された。今でこそ2ちゃんねる寄りの記事で知られる同サイトだが、主要関係者は朝日新聞との繋がりが深い。代表取締役の蜷川真夫氏は、雑誌「AERA」編集長を務めた人物だ。編集長の大森千明氏も、「AERA」と「週刊朝日」で編集長だった。
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2005年4月19日の毎日新聞によると、大森氏は週刊朝日の編集長だった同年、連載記事への編集協力費として武富士から5000万円を受け取った件で、停職2ヶ月と降格の処分を受けた。武富士の広報部長から大森氏に協力の申し出があり、記者の出張費等に当てていたという。記事には「協賛 武富士」との記述はなかった。

J-CASTには「JANJAN」というサイトへのリンクがあるが、このサイトの代表取締役である竹内謙氏も朝日新聞編集委員を務めた人物だ。同サイトの主要関係者を見てみると、アドバイザーの中にはJ-CASTの役員の名前もある。また、2007年9月17日のJ-CASTの記事では、JANJANと竹内氏について大きく扱っている。

J-CASTも当初は、朝日新聞との接点について宣伝していた。その前身である「JINビジネスニュース」の頃から、「代表者は、日本のリーデイングペーパー、朝日新聞出身のジャーナリスト兼エディター」と蜷川氏について記している。この記述は、朝日新聞への批判が多いネット上で不評だったようで、後に削除された。

JIN時代に取り上げたニュースを見ると、現在とは傾向が異なるようだ。「加藤千洋氏が語る「素顔の中国」」、「黒田福美さんの「韓国の魅力」」等、朝日新聞が好んで記事にするような題名が並んでいる。もしJ-CASTがこの路線を維持していたならば、2ちゃんねるでは別の意味で話題になっていただろう。
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蜷川氏は「創刊のご挨拶」で、「情報の信頼性を確保」、「情報源になるべくアクセスして確認する」と記していた。今回の報道では、それがどこまで守られていたのだろうか。



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