●更新日 09/07●
『日本以外全部沈没』……"オレ"も沈没。
「アホな原作をアホな映画にしようという決意の元に作られた映画というものは、いかにアホか」
そう語るのは、作家の筒井康隆。
大物作家とはいえ扱き下ろしすぎじゃ!!?
な〜んて思ってしまうところだが、実はご自身が作り出した"作品"への感想。
筒井氏は、大ヒット中の草なぎ剛主演映画「日本沈没」のパロディ版
『日本以外全部沈没』(1974年)を書いており、その映画が先週2日に公開されている。
タイトルからして本家をおちょくりすぎな感じもするが、ただアホなわけじゃない。
33年前にドラマ化された「日本沈没」に出演していた藤岡弘&村野武載が出演、
演技派俳優の寺田農(みのり)は、本家からも誘いがあったが今作を優先させヒンシュクをかっていると語る。
「台本の最後のほう、『美女に囲まれ騒いでいる』という一行に惹かれて選んだのに、、、実際は3人くらいしかいなかった。
そんなこんなで全部沈没ですよ」
さらに、
左から、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー、金正日(※全てそっくりさん)
アメリカや北の大物など国際色豊かに仕上がっている。
あまりにも賑やかなキャスト揃いの作品となっているが、忘れちゃいけないのが主役。
この人(赤い丸枠)である。
主役なのに立ち位置は端っこ。
センターから外れ気味の別カット。
何となくわかったかな?
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そう、子役からアイドルを経て、現在は旅に夢中の自由人・小橋賢児である。
「台本を見たときには、アメリカの大統領から北の独裁者まで本当に集まるのかと思った。
外国人の出演者が全員リアルで僕らを全員食っております」
と完敗を認めている。
主役なのに役名もないに等しく、「おれ」という。
小橋的には、「日本以外〜」というより"おれ以外全部沈没"と叫びたいところだったかも!?
「日本以外全部沈没」
▲辛口コメンテーターで知られるデーブ・スペクターは、「『日本以外全部沈没』はワタシに全てがかかってると言っても過言ではありません!」と語っている。
原典:小松左京、原作:筒井康隆(角川文庫刊)
監督:河崎実(「いかレスラー」「かにゴールキーパー」etc)
出演:小橋賢児、柏原収史、松尾政寿、デーブ・スペクター、筒井康隆(特別出演)ほか
2006/日本/98分
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芸能探偵
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