変わらずのヘソ出しでマライア来日

新作アルバム『Charmbracelet』


ユニバーサルにレーベルを移籍してから初の来日となるマライア・キャリーの記者会見が
11月26日に都内で行われた。今回は新作アルバム『Charmbracelet』のプロモーショ
ンで訪れているが、ファンらとの交流を持つためのパーティーも開かれた。









さまざまなアクシデントが絶えなかったマライアだが、レーベル移籍後初のアルバムに対し

て、“新たな人生の始まり”という前向きな発言がところどころで感じられた。




タイトルにもなっている『Charmbracelet』―チャームブレスレットはマライアの思いつき
でつけられたもの。この夏に亡くなった父親は祖母から贈られたチャームブレスレッドを身
に付けており、マライア自身も常に身に付けているものであるという。父親との思い出や持
ち主によってストーリーを持つチャームブレスレッドをタイトルにつけたことは、ある意味
、プライベートな日記帳のような存在なのだろう。好きな人に上げるものでもあるからして
、マライアからファンへの贈り物というわけだ。



年末まで放送されていたドラマ「逮捕しちゃうぞ(テレビ朝日系)」主題歌でもあるシング
ル「スルー・ザ・レイン−through the rain」は希望に満ちた歌詞が印象的な曲。休みも
返上し、仕事にがんじがらめの日々の中で、肉体的にも精神的にも疲れたここ数年の辛い経
験から産み出たそう。多くの曲はそれぞれにアイディアを出し合いながら作っていくようだ
が、この曲に関しては非常にプライベートが織り交ざっているということだ。小さいころか
ら落ち込んだ時や傷ついたときなどはその思いを歌に込めて自分を癒してきたという。「私
には音楽しかないのよ。」と断言するマライアにはひとつの壁を乗り越えたひとまわり大き
くなった人間性を感じた。



レコーディングを行ったのは海がきれいな南の島・カプリ。環境を変えて新鮮さを取り入れ
た4〜5ヶ月は集中したもので、今回のアルバムには入りきれないほどの曲が制作された。
中でも思い入れあるものは8曲目「マイ・セイヴィング・グレイス」。マライアが好きなゴ
スペル調の仕上がりで、6時間の多重録音を一人で行ったという。まさに一人聖歌隊である。
メンタル部分を深く掘り下げた歌詞の内容だそう。









また、ジャケットの表情が美しいと評判が高い。’99のアルバム『Rainbow』のプロモ
で腰まで破いたジーンズが話題となっていたマライア。ファッションでもトレンドやブラ
ンドで特にこだわるタイプではないと語る。ただ、マライア流にアレンジして着こなして
いくのが彼女のこだわりなのかもしれない。今は、プライベートも充実した幸せを感じて
いるということで、その前向きな姿勢がにじみ出ているのだろう。




ALUBUM『チャームブレスレッド−CharmBracelet』
発売日:11月27日 
価 格:2427円
発売元:UMI



(探偵ファイル)



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