映画『凶気の桜』窪塚洋介トークショー in渋谷HMV 〜世に叫び狂うオトコたち〜 映画『凶気の桜』の企画段階から参加したという窪塚洋介。 共演者のRIKIYAや音楽担当ヒップホップ界の住人キングギドラとともに 熱い思い入れを抱いて約500人のファンの前に登場。 窪塚のTシャツには手書きで書きなぐったと思われる文字、 「クソテキトウな そういうマスコミにまでピースだ このヤロウ!」 と堂々たる主張して見せた。 全編渋谷ロケで、この日の会場ともなったHMV渋谷店でも実際のロケが慣行されていたということだ。スト ーリーは、渋谷を舞台に世の中を斬る”といった硬派もので、窪塚のメッセージとも取れる内容のよう。 窪塚洋介 「たくさんの人に集まってもらえて嬉しいです。このメンバーで音楽にキングギドラ、 そしてこの2人(RIKIYA&須藤元気)と。とにかくいろんなパワーが集結して“平成 維新”だバカ野郎みたいなかんじなんですけど・・・。この映画の向こう側にあるピ ースっていうか、そこにみんなで向かっていけたらなぁと思ってこの映画を作りまし た。2002年のアメポンが生んだネオトージョーっていうか、こういうヤツらがいても ぜんぜんおかしくない時代だし、なんか自分が今立ってる場所とか考えるキッカケに なるといいなと思います。いつもは言わないんですけど、ちょっと気合いを入れて見 てもらいたいなと思います。」 Q 【まず、こういう人たちを集めようと思ったキッカケは?】 窪塚 : 「原作とヒップホップが思いっきりハマるなぁってのはすぐわかって。なんでだかよくわ かんないっすけど、まぁ直感で。オレにとってリアルにものごとを見るっていうキッカケ をくれたのがヒップホップで、・・・」 この作品との出会いは窪塚にとって多大なる刺激となったようで、胸のうちの熱い思いはとど まることを知らぬほどに続いた。 窪塚 : 「去年なんですけど、「GO」って映画があってボクの役作りのなかで自分のこととか国の こととか社会のこととか考えるようになって。今まで、そういうのどうでもよかったって いうか、まぁ関係ないなと思って生きてここまできてたんですけど、なんか“そうか、オ レ日本人じゃん”みたいな。オレが生まれて育ってここにいる、ココは日本。だから、や っぱそういうことは無視できないし。オレらだからやれることがある。アメリカがやって き て日本にいろんなことをしていまこういうふうになってる。いままでいろんなことがあっ て歴史の流れが自分の中で一つになって、そんときにオレらだからやれること、分かるこ とがあってそれをやらんといかんというか。自分のたってる場所とかっていうのがわかん ないまま生きてってるようなカンジがしてそれがちょっとかっこわりーなとか思って。自 分も前に進むためにやらなきゃいけなった映画だし。なんかみんながガンガン!ガンガン !ここ(ハート)一つで変わるとオレは信じてて。 だから、昨日政治とか北朝鮮にウチの先輩(小泉首相)が行ったりとかしましたけど。え っとー、そういうの全部ひっくるめてここ(ハート)が変われば全部変わると思うから、 そういう輪っていうかみんなの力を。みんなのここが変われば全部変わっていくと思うし、 そのためのキッカケになるものが作れたらなと思って作りました。」 Q【窪塚さんは(主題曲「ジェネレーションギャップ」を)聴いてどうでした?】 窪塚 : 「やぁ、ヤバイっすね。アルバム相当ヤバイし、サントラも相当ヤバイし。けっこう度肝 抜かれると思うんですけど。」 セリフの中にはアドリブがけっこう入ってるらしい。家に帰っても映画のことが頭から離れず、演技やセリ フのについて常に考えていたということだ。 <窪塚お気に入りのアドリブ> “平成維新だ!バカヤロー!!” “歴史がねえからモラルがねぇんだよ” “オマエらが埼玉をバビロンから解放しろ” 窪塚 : 「一つのムーヴメントじゃなくてオレらんなかにもずっとあるものだと思うから、みんな も「凶気の桜プロジェクト」に参加してその向こう側で日本バレエを見ましょー!」 ▲「この映画はまさにジェットコースター ムービー。思い重力に引きつけられて何 人たりとも動くことができないと思う。」 Q【実際に渋谷でゲリラロケも行われたんですよね?どうでした?】 RIKIYA :「楽しかったですよ。もう我がもの顔でその辺歩いてましたし、気合い入ってましたんで。」 (RIKIYAはブランドPRADAのミラノコレクションのモデルや2000年のベネチア国際映画祭公式招待作品の オーストラリア映画『THE GOODES OF 1967』で映画デビューをするなど、世界を股にかけて活躍してい る。) ▲「映画を見て“暴力”ってものについて 考えてもらえれば。」 Q【アクションシーンがスゴかったですよね?】 元気 : 「そうですね。今まで自分がいろんなの見てきたのとか“そりゃないだろ”ってのが多か ったんで、これはちょっとリアルかつ派手にって意識してやりました。」 (世界の格闘技界で通用する一流ファイターとして認められたいと単身渡米し、’99に逆輸入ファイター として日本上陸。ファンのド肝を抜く派手なパフォーマンスや観客を飽きさせないファイトスタイルが格 闘技ファンのあいだに浸透している。) ZEBBRA :「今回はねぇ、監督もオレらの仲間うちだし、新しいオレらのジェネレーションがこの日本 に打ち出した映画だと思ってほしいと思います。ってかんじかな?ほんとね、ちょっとち ょっと変えようよ、変えようよ、マジ。ヨロシク。」 Q【主題歌の「ジェネレーションネクスト」はすごくテーマ性があって強烈だったんですけど、どんな ことを伝えたかったんですか?】 ZEBBRA :「ここに来てる人たちもそうだけど、もっと若い子たちがいるわけですよ、この日本にはね。 やっぱりオレたちが考えてることがこの瞬間に変わるわけじゃないから、次のジェネレーシ ョンのヤツらがオレらから吸収してくれて、またさらなるレベルにあがってほしいなと思う。 やっぱそういう意味がいちばん込められてんのかな、この曲には。」 この映画『凶気の桜』の名シーンは、10月17日に発売されたキングギドラのCDアルバム「最終兵器」とPV にも使われている。渋谷の町の中が鮮明に映し出された仕上がりになっているようだ。 『凶気の桜』 10月19日(土)全国東映系にてロードショー
(探偵ファイル)
|