「ああ、おっきい大人のおもちゃ屋ね」
私は勇気をふりしぼって謎の館を訪問した。
入り口の受付で大声を出すと、アフロヘアーのおっさんが出てきた。
2000円を支払って中に進もうとすると、そのおっさんに遮られた。
「私が案内しますんで、ちょっと待ってて」
おいおい、こんな狭い博物館、案内なんかいらんて。← 昨日のなごりで名古屋弁
すると、おっさんはいきなり落語家のようなしゃべり方に変わり、とてもくだらないシモネタを連発しながら一点一点を精魂込めて解説しだした。
寒い・・・・寒すぎる。おっさんのピストン運動を何度も見て、あいそ笑いをするしかない俺。
「これは先代の館主が苦労して集めた人形です」
「ちなみに、私は当館の4代目です」
先祖代々、あほ?
「これは世にも珍しい博多人形です」
んなあほな。先々代が作ったんやろ?
「山口の人は今でもつれしょんをしているそうです」
「肥後の男は性器が小さいのでこんなものを発明したそうです」
「江戸時代、べっ甲でつくった張り型で、大奥で流行ったそうです」
私はおっさんに負けずに
「お姫様が言いました。じい、自慰がしたい」
館内にむなしく二人の笑い声がこだました。
おっさんはトゥナイトの山本伸也がここに4時間半もいたと自慢するが
おっさんに足止めを食らわなければ、どう考えても3分で見終わってしまうぞ、おい。
「はい、次はおまけの映画です!!」
すごく期待したが、つぎはぎだらけのスクリーン(紙)を見て不安がよぎった。
不安通り、昔のつまらないAVの編集モノだった。
山本伸也は、たぶんここで4時間眠ってしまったのだろう。
AVを見終わると、出口に、本物の「大人のおもちゃ屋」があった。
おっさんは自慢気に
「近所の人もみんな買いに来るんですよ」
客は隣のおばちゃんかいっ!
とても長く感じた1時間だった。
間違っても彼女と行ってはいけない。二人の仲に寒風が吹きすさぶだろう。
むかむかしながら宇都宮に向かった。
宇都宮と言えば「桃太郎電鉄」でも有名なギョーザ屋が乱立する場所だ。
二荒山神社の横、来らっせ
味は宇都宮で一番だと評されているが
サービスの悪さも一番である
家庭のうっぷんを職場で晴らすなババァ