名古屋の探偵で山田太郎の右に出るやつはいない。風俗関係の調査を専門にする凄腕探偵だ。こいつ曰く
「調査でいくら右に出られても、特殊技術にかけては、みんな僕の左です」と豪語する。言っている意味がよく分からない。
その特殊技術とは、ハメ撮・・もとい、女体の証拠収集だ。
※ 女体の証拠収集=ほくろや傷を確認する技術のこと
うわさを聞きつけた私は、その腕前を披露してもらうべく、名古屋でも店の管理がめちゃ厳しくて有名なヘルスZ(錦)へ向かった。山田太郎が「どんな店でも女の子をくどき落として、本番でも撮影でもバイブでも何でもしてみせます!!」と豪語したからだ。
この店で女の子に本番を強要するなどの乱暴狼藉を働いた客は、ポラロイドで顔を撮られ、店頭に貼り出される!!その数、先月来た時より3人増えて、20人余になっていた。中には、抵抗してボコボコにされた顔もある。
日本一怖いヘルスと言っていいだろう。
私は山田太郎と共に待合室に座り、ボーイが出す指名写真で女の子を選んだ。さすがの私も緊張。だって、山田太郎が狼藉で捕まったら一緒に入った私も一味と間違われるかも知れない!
もし、殴られて顔を腫らした顔が半永久的にヘルスの店頭に貼り出されたら・・
しかし、山田太郎はそんな心配をよそに余裕なのか天然なのか、にへらにへら笑っているだけ。
あれ?額にすでに殴られたあとが・・・?
おそるおそる尋ねてみたら
昨日、振り返ったらそこに電柱があったんです。
言っている意味が分からない。
20番さ〜ん!女の子のご用意ができました、こちらへどうぞ!
2階へ案内される。13階段を登る気分で足取りも重い・・・。
部屋には、あちこちに本番行為の禁止!!撮影の禁止!!と貼り紙が・・・・
名古屋ってとこは
ヘルスで本番したがるヤツばっかりか。
1時間後、私はそそくさと店を出て山田太郎を待った。
ヤツは、完璧だった!映画「ロッキー」のように、両手を上げて勝ち誇りながら店を出てきた。
さすが、空港のフェンスをよじ登って職員に引き摺り下ろされながらもビデオを回し続けた男。
いざという時は探偵番長より頼りになる男である。
本日の山田太郎
素股の時に本番行為に及んだ瞬間
番組の都合でボカシとネガ反転をいたしました