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巨人の星よりウルトラ○が好きな理由



小さい時、テレビはあまり見なかった。昭和40年代、テレビ局の陰謀により数々の名作が輩出され、根っからのアウトドア派としては友達をテレビに取られて悔しい思いをした。

特に嫌いだったのが「巨人の星」だ。番組を延々引き伸ばそうという魂胆がみえみえなのだ。
一球投げるだけで30分もかかるか普通?
早く投げろよひゅう馬。

考え事しながら投げたら打たれるぞ。

一番むかつくのが左門との対決だ。左門の貧乏兄弟の生霊がひゅう馬にとりつくシーンには諸手を上げて降参だ。貧乏=愛の図式をこれほど茶化したマンガは珍しい。







同じ意味でタイガーマスクも嫌いだ。孤児院にいる子供のギブ・ミー主義を見て、おいおいタイガーよ、そんなに甘やかしたらいかんぜよ、将来、ろくな人間にならんぜよ。






え〜いおまえらうっとおしいわっ




自分の小学生時代はというと、山で摘んだ野花を色街に行って(靴を脱いで裸足になり)芸者の哀愁を誘い、高値で売りつけた金でカフェに出入りする悪童だった。自分の欲しいものは自分で手に入れる。そのせいか貧乏の美学を前面に押し出す番組はどうしても好きになれなかった。

しか〜し!ウルトラQからウルトラセブンのシリーズは大好きだった。セットは豪華絢爛、金を湯水のように使った番組構成にしびれまくり、ウルトラ警備隊の乗るスーパーカーに胸をときめかせた。「俺もいつかはあんな車に乗ってやる!」とがぜんやる気を出させてくれた番組だった。





ウルトラセブン ポインター




ウルトラシリーズのはしりは、ウルトラQだ。昭和41年の1月から7月まで、TBS系で白黒放映された。
特撮の神さまと言われた円谷英二が、たった28話の番組制作に実に一年以上もかけている。しかも全作品の制作が終わってからオン・エア!怪獣のぬいぐるみに当時の金で100万円!!
う〜ん・・・なんという孤高、なんという贅沢。






次回は怪獣・SF映画の「パクリ相関図」を徹底検証!