スパイ日記
渡邉文男 MAIL : spy@tanteifile.com



8月17日(金)

指令4:
かりすまスパイさんが今までに味わった苦い失敗を懺悔してください!

栃木  興味しんしん丸


張り込み中にうんこをもらしたこと。

そして、そのまま尾行したこと。

電車の名で周囲のみなさんに多大な迷惑をかけてしまった

ことを、この場を借りて深く謝罪したいと思います。


自分の日記によると、1992年10月7日 東武伊勢崎線

竹ノ塚からせんげん台の区間です。

なお、ウンコ・テロでの損害賠償請求は

一切受け付けておりません。


それから、やはり張り込み中にどうしても我慢ができなくなり

中野のとある駐車場でうんこをしていた時、女子中学生に

うしろから思いっきり至近距離で見られたこと。


とっさに「見るな!」と叫んでしまいましたが、そんなとこで

うんこをする自分が悪いので、やはり懺悔します。

その時の女の子へ。

非常にショッキングな出来事だったと思います。

数分間、呆然と立ちすくんでいましたものね。しかも私は極度の

下痢で、音が半端じゃなかったですよね?

この事が原因でメディカルケアを受けるほど精神的なダメージ

を受けているのなら、どんな償いでもしますのでご一報ください。


うんこにまつわる失敗は数々ありますが、カレーを食べながら

パソコンを見ている方が全国で50万人はいらっしゃることが

PCネットワーク評議会の調べで判明しております。

ですから、以上二点のご報告にとどめておきます。


スパイには、さまざまな特殊能力があります。

たとえば、下痢の時をのぞき、通常のうんこをしている時に

急に緊急呼び出しがかかったとしても

途中でうんこを止めることができます。

たいていの場合、拭く時間もないので、ティッシュをおケツに

はさみこみ、そのままズボンをはきます。

それを誤って同業に告ったら最後、一生「うんこたれ」と

呼ばれ続けます。

みんな、一度や二度は経験しているはずなのに、卑怯です。


車での長い尾行が続き、ターゲットがパーキングエリアの

トイレに入った時のことでした。

こちらも限界にきていたので、一緒に入りました。

すると、ターゲットが

「すいませ〜ん だれかいますか〜?」

と大声で叫ぶのです。

私は何事かと思いましたが、おそるおそる

「なんですか〜?」

と応えました。すると

「あの〜まことに申し上げにくいことなんですが・・」

と言って、約一分間の沈黙が続き

「もらしてしまって、もうズボンがはける状態じゃないんです

すいませんが、お金は払いますから、ズボンのようなもの

買ってきてくださいませんか?」


しかし、ここはパーキングエリアである。

洋服屋はどこにも無い。

しかも、相手はターゲットである。無用な接触は避けたい・・・

このままシカトしようかとも思ったが、自分の苦い経験が頭の中を

よぎり、何とか助けてあげたい!と思いました。


「わかりました。おみやげコーナーで何か見てきます」

と告げ


大きなのれんを二本買い、トイレの上から

投げ込みました。そして


「それでうしろと前を隠せば車まで行けますよね?」


と助言しました。

ターゲットはしばし絶句していましたが、うんこまみれの

ズボンをはくよりものれんを選びました。


のれんを下半身に巻きつけ、全力疾走で車に戻りました。

それを見た子供が叫びました。


「あ、下呂(げろ)温泉のおっちゃんだ!」


そうです、のれんには、大きく下呂温泉と書かれていました。


今から思い起こせば、懐かしい思い出です。


上記の通り、懺悔編をご報告いたしました。