●更新日 10/19●


新型インフルエンザ・驚異の火葬場対策


新型インフルエンザが猛威を奮っている。
特効薬タミフルへの耐性ウイルスが検出され、亡くなられた方も30名近くになってしまった。

今後も被害が拡大していくと思われるが、この状況を受け、

火葬場で特殊対策が取られたという


都内の某斎場に勤務している山本氏より、お話を伺った。

斎場勤務歴6年の山本氏
斎場勤務歴6年の山本氏


山本氏:「新型インフルエンザ対策として、まず、大量の防護服セットが納入されました」

特殊防護服・マスク・グローブ・シューズカバーのセットで、着用スタイルは以下のとおり。


防護服セット


身につければ、病原菌感染から完璧に人体を保護できるものだという。

山本氏:「上司より、火葬窯がフル稼働することも充分考えられる、と説明を受けました。まだ着用しての業務は行っておりませんが、こんな姿でお見送りは、したくないですね……」


火葬窯
たくさんの魂が新型インフルエンザで奪われる可能性も


そして、火葬場の処理能力を超える死亡者が発生した場合のために、

火葬・遺体保存対応マニュアルが配布された

以下の内容は、一部の市町村では公開されているものだ。


火葬・遺体保存対応マニュアル

火葬・遺体保存対応マニュアル


色々と書いてあるが、簡単にまとめると、火葬場の処理能力を超える遺体が発生した場合、

規定の火葬数を大幅に上回っても構わない
保健所に許可を取らず火葬して良い
(本来は火葬許可が必要)
上司が全員亡くなっていたら、斎場一般職員の判断で火葬して良い
身元不明遺体は、1つの窯で何体も同時に火葬して良い
(遺族の意向には配慮)

……等が明記されている。
要は「新型ウイルス保菌遺体は迅速に焼却したまえ」ということだ。


写真
ウイルス蔓延を防ぐには仕方がないことだが……


山本氏:「防護服もマニュアルも、使いたくありませんね……」

備えあれば、憂いなし……
これらの対策が「備え」の段階で済んで欲しいものである。



梅宮貴子



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