女に体を買われた少年。

援助交際…少女と中年男性の援交ならば良くある話だが、今回は、援交していたと言う"少年"に取材をする事ができた。しかも、お客は男色家の中年オヤジでも欲求不満のオバさんでもない

なんと、彼の体を最初に買ったのは女子高生だと言う。

女に買われる位だからジャニーズ系のイケメンだろうと想像していたのだが、待ち合わせ場所に現れのは想像と違う色白で線が細く背が高い典型的な"美少年"タイプの少年だった。

NANAに登場する"シン"と言うキャラクターに似てた。

彼が最初に売春をしたのは、高校一年生の夏。
友達に紹介された同い年の女の子といい雰囲気になったので、その場の流れで事に及んだのだが…行為が終わった後、彼女は財布から３万円を彼に押し付けた。

聞く所、その子は偏差値の高い高校に通う真面目な子で、初体験を遊びで済ませてしまった事が耐えられず、それならば自分が好きで男を買ってしまった事にして自分を納得させたかったらしい。

少年の方は、軽い気持ちでした行為がいきなり"援助交際"となってしまった事に戸惑ったが、口止め料だと思えばいいから、と押し切られ現金を受け取ってしまった。

当時の少年。

「それを真面目な奴って怖いよなーって、友達に笑い話としてしゃべっちゃったんです。」

数週間後、今度は同じ学校の女子に２万で抱いて欲しいと頼まれた。

友達にした話が噂として広まり、少年は新しいギターを購入する為にバイト始めようとしていた事もあり、小遣い稼ぎにと女子の誘いを受けた。その後更に噂は信憑性を増して広まり、外見から女子生徒にそこそこ人気のあった彼は、それから月に２〜３回、一回１万〜２万と言う値段で彼は同じ高校の女子生徒達に代わる代わる"買われる"事となった。

そんな彼だったが、あるキッカケで"売り"を卒業する事となる。
それは、EDだ。
彼が、最後に相手をしたのは学校帰りに逆ナンされた２１歳の女性。初日は、友人が一緒だった事もありお茶だけで別れたが、数日後、今度は二人で会いたいと呼び出され、１０万渡された。

「友達から聞いたよ。売りやってるんでしょ？」

既に抵抗感の無くなっていた彼は、促されるままホテルへ。
いつもの様に行為を済ませ、女性とは別れた…が、数日後から下半身に違和感が。
なんとなく性器がピリピリと痛み出したが、そのうち直るだろうと放っておいた所

下着が擦れただけでも歩けなく成る程の激痛を伴う程になってしまった。

病院に行くと、性器ヘルペスと診断された。最後に相手をしたあの女性から貰ってしまったのだ。
幸い、性病はすぐに感知したものの、それ以来性行為をしようとすると病気の時の痛みを思い出し
すっかり勃たなくなってしまったと言う。

"労働"の代償として欲しかったギターは手に入れる事ができたが、彼は残りの高校生活をED治療の為の通院に使う事となった。

「しばらく通院してなんとか使い物にはなる様になりましたけど…まだ性行為自体が怖いです。」

当時を振り返り、こんな事なら大人しくバイトをすれば良かったと呟く。
"社会勉強"には少々高すぎる授業料だった様だ。



あさみ