●更新日 07/08●


17歳少女殺害 飛び降りた?飛び降りなかった?


岩手県川井村の山中の沢で宮城県栗原市の無職17歳少女の佐藤梢さんが他殺体で見つかった事件。

発見現場の山中の沢

事件に関与した疑いのある、28歳の知人の男性の乗用車を岩手県内で押収などしているが、この容疑者本人は行方不明。
観光地にもなっている鵜の巣断崖にて、靴と財布が置かれているのが発見されたため、当初は飛び降り自殺と考えられたが、今だ遺体は発見されておらずまた飛び降りた形跡がなかったとして警察は自殺の偽装を図った可能性もあるとみて引き続き行方を捜している。

鵜の巣断崖

この「飛び降り自殺」。果たして本当に行われたのか。それとも容疑者の偽装なのか。



鵜の巣断崖。高さ200mのこの場所から落ちれば、たとえ途中の岸壁や岩などにぶつかっていなかったとしても、海面に落ちたときの衝撃でほぼ確実に死亡するだろう。
しかし、現場にいった調査員の所感としては「まず、自殺すれば発見される場所と思った」そうだ。

崖から海を見ても、湾内の様に引っ込んでいる場所なので、穏やかな波面である。ホタテか、海草の養殖棚が見え、死体は見つかると思った。また、(途中でっぱっている)崖の中腹などに、自殺者の血や洋服があってもおかしくない場所である。
本当にここで数日前自殺が行われたのかと思った。




しかし、それとは別に地元住人の「飛び降りだろう」という証言もある。

草木の一部が折れていた場所があったとの話しもあるから、落ちたんでしょう。
自殺者も過去にいた。(指を4っつ数えて)
20年くらい前にも、17歳の男の子と、同じ年齢の女の子が飛び降りた。
女の子は、1週間くらいしてからGパンとそれらしい上着があがったが、男の子の遺体は当時も見つからなかった。


果たして容疑者男性は、飛び降りたのか、飛び降りてないのか。
逃げたのか、死んだのか。

しかし、一つ間違いないことがある。

被害者宅、葬儀風景

すでに人が1人死んでいるということだ

容疑者男性が生きていようが死んでいようが、その事実に変わりはない。
日々垂れ流されるニュースで麻痺しているが、殺人事件は人が殺されているから殺人事件だ。
このような事件が起き、経過が謎を含むようになってくると、どうしても興味はそちらの方にいってしまう。しかし、その事件の一番最初に「人が死んでいるのだ」と。

その事実だけは忘れないようにしたい。


佐藤梢さんのご冥福をお祈りいたします。



大住(取材協力 ガルエージェンシー仙台青葉



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