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学生を自殺に追い込んだ大学教員


学生を自殺に追い込んで懲戒免職処分になった、高崎大学経済学部の准教授。

この人物は今回の事件だけでなく、過去にも数々の不祥事を繰り返しているのは御存知でしょうか。


新聞各紙の報道では匿名になっていましたが、この人物は「中路敬」准教授。4月9日の読売新聞によると、中路准教授は昨年末、ゼミの学生に課題として出したレポートに関して、「1月15日までに課題を出さないと即留年」との警告メールを出しました。期日になっても未提出の学生に対し、更に催促メールを出したところ、当該の学生が自殺。大学が経緯を調べると、指導方法に様々な不適切な点があったとか。

読売新聞の記述は以下。

「このほか、自殺当日の対応が不適切、ゼミ指導が強圧的で、他の学生に対しても人格を否定するような暴言、セクハラ発言があったなどとしている。同大の石井伸男経済学部長は、「学生は、自主参加なのに大学院生並みの厳しい課題だった。また、ある課題がこなせなかったというだけで即留年というのもおかしい」と話した」


中路准教授は、学内でも評判がよくないようですが、その一つが彼の前歴についてです。自身のHPには、過去の職歴が掲載されていません。その理由は、前任校の茨城大学でも問題を起こして懲戒免職になっているからであり、共同通信が配信した記事から引用します。

「茨城大(宮田武雄学長)は30日、教授会をサボってスポーツジムに通ったり、不適切な指導で学生を退学に追い込んだりしたとして、男性助教授(35)を停職3カ月の懲戒処分とした。大学によると、助教授は昨年4−7月、勤務時間中に水戸市のスポーツジムに計20回通うなど職務専念義務に違反。一昨年9月には、大学院生の休学希望を指導教官として認めず「能力がない」などと撤回させ、退学に追い込むなどした」


中路准教授のHPには、文献の引用方法の説明として、かなりふざけたことも書いてあります。

「この問題に対して中野(2001,p.100)は、「なにゆうとんねん」と述べた。 ・「いっちょ、しめたろか」(矢野(2004)p.777)という主張は、Yanase(2005,p.x)にも受け継がれている。 ・“Tsutenkaku is the tallest tower in Japan.”(Arai(2003)pp.39-40)というように使えます」


このような悪ふざけの傾向は前任校の頃からあったようで、自身のHPに「Econ Trek Parallel World ボケたおしましょう」と題した掲示板まで設置していました。「創設者」というHNで登場し、次々にテーマを出題。一例として、以下のようなものがありました。「3,2,1,発射!!・・・何を? 【下ネタ禁止】」

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また、高崎経済大学では同僚たちと冗談半分に「ちょいワルおやじ」を気取っていたようです。上記の文献引用の説明にも出てくる、上司であり親交の深い矢野修一教授の「研究室だより」の2005年12月23日に、「N路氏」と仮名で登場。同僚とのクリスマス会について、矢野教授は次のように記しています。

「ある時は、「まち金風」経済学史家。ある時は、クラシック&ジャズ系ラッパ吹き。またある時は、玄人はだしのバーテンダー。今回は、多才なN路氏の、バーテンダーとしての腕を拝見すべく開催されたクリスマス会でもあります」


今回の件に関して少なくとも言えるのは、どうして高崎経済大学はここまで事態を放置していたのかということ、なぜこのような問題のある教員を雇用したのかということです。茨城大学時代のHPに「ゼミ報告の際に答えられなかったこと・わからなかったことは、各自の自己責任で調べ「ダメだし報告」として休業中にゼミを開催する」とありましたが、中路准教授は自分自身にダメ出しすることは最後までできなかったということでしょうか。



山木


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