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消えて行く1兆円

まず約31兆円とは、何の金額だか解るでしょうか?

これは去年に皆さんが払った社会保険の、国の総収入額です。そして、この中から約1兆円とも言われている金額が不正使用されている現状を御存知でしょうか?

かなり砕けた説明をすると、健康保険とは皆さんや会社が月々に幾らか支払うことによって、医療行為を受けた時に支払う金額が安く済むという制度。国保と社保が・・・って、今更そんな説明しなくても、皆さん御存知の通りだと思います。


しかし、この健康保険を持っていない人がいます。制度が整っている日本において持っていない人とは、以下の通り。


・外国人不法就労者
・水商売で働く、ワケ有りの女性
・家出人


要は、きちんとした法制度に乗っ取って働かず、かと言って国保に加入することもない(出来ない)人ですね。

他にもケースは有りますが、上記の方達が病気や怪我をした場合、身体的特徴や年齢が似合う人の保険証を借りて不正に使用している金額が年間で約1兆円と言われています。

何か問題があるの?と思える人は、正常判断が鈍っていますよ!

不法就労者助長の原因の一つであり、暴力団の資金源を支える遠回しな原因でもあるからです。ある調査機関のデータによると、水商売で働く多くの女性は健康保険に加入しておらず、保険証の不正使用が頻繁に行なわれており、暴力団が中心にロンダリング不正使用を斡旋しています。

家出人や違法風俗で働く女性にしてみると怪我をした時に保険証を斡旋してくれる暴力団の存在はありがたいわけで、暴力団からしてみても風俗業界を支える労働力を確保するには、こうした方法を充実させる・・とい、持ちつ持たれつつと書けば解り易いでしょうか。

何が問題かって、この被害総額として国内屈指の被害総額のしわ寄せは、きちんと保険料を支払っている国民に降り掛かるからです。正直者が馬鹿を見るという言葉がありますが、必要な時に斡旋してくれる業者や貸与のネットワークなんて出来ていると、正規労働ビザを取得しようとする外国人は少なくなる一方ですし、最終的には国の制度が崩壊します。

身近に感じるように書くなら、これを見ている読者の皆さんが不法就労外国人や、家出少女の保険料も支払ってあげているわけですね。

この問題の根深い所は、病院側は保険からお金を貰うので、誰が不正使用しようと構わないという状態です。

※多くの病院は、保険証を持って行くと本人確認をしない


果たして、この街で何人が保険証を正規で持っているか?

そして、ある調査機関が外国人留学生(イラン・ブラジル・韓国・中国)400人にアンケートを取った所、18人が貸与し、中には貸与によって報酬を得ている者がいることが判明!


A県のK総合病院にて、このような事例がありました。

1)2005年8月、外国人労働者が他の外国人に保険証を不正貸与し、手術・入院。

2)社会保険を不正貸与した外国人の所属会社が、三ヵ月後に事件発覚。これは、会社の総務・経理が「この人はずっといるのに、何でこの人は入院していることになってるのだろう」という小さい疑念から、発覚した。

3)会社の健康保険組合が病院事務長に事件を報告したが、病院側は健康保険から保証があるので事件には関与せずとの見解。

4)K総合病院で外国人の保険証の身元チェック開始(警察が事件として介入)

5)K総合病院での保険証チェックが厳しくなり、K総合病院利用外国人の激滅。


結果的にチェックが厳しくなり、不法使用者が居なくなったからラッキー・・・と一概には書けませんよね。

たまたま使用された会社の保険組合がしっかりしていた所で、騒ぎになったからこうなったというだけで、上記のように不正に使用する者は後を絶たず、病院は知らん顔というのは、今も起きている現状です。

政府は早急に対応策を講じないと、国の制度が最終的には破綻する・・・。この問題をどう感じているのかを、ある政治ジャーナリストと共に、自民党の厚生労働部に所属している超大物代議士の下へ見解を伺いに同行しました――――

 

つづく

 

山木

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