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滋賀県知事選に盧武鉉の影

7月2日の滋賀知事選で、新人の嘉田由紀子が現職の国松善次を破って初当選した。


嘉田に対しては評価が大きく分かれていたようで、環境問題への取り組みが評価される一方、人権問題などについて左派的な視点を持った人物であるため、今回の当選を否定的に見る意見も少なくない。とはいえ、国松の評判も決してよくなかった。それは、選挙の争点の一部となった新幹線問題やダム建設といった、公共事業に関することだけではない。


その一例として、今回の知事選でもっと注目されてよかったにもかかわらず、大きく取り上げられることのなかった点がある。「嘉田が当選したから、反日的傾向が強まる」とは単純に言い切れない。国松と韓国の盧武鉉大統領との関係、そしてその媒介となった人物について、滋賀知事選に投票した人々のどれだけが知っていただろうか。


国松と親しい関係にあった人物に、株式会社ビーエスシー・インターナショナル代表取締役の井上良夫が運営する、「BSCウォータースポーツセンター」がある。このスポーツセンターと韓国との結びつきは強い。その結びつきのきっかけとなったのは、井上と盧との関係だった。(長文のため、詳細はここをクリックしてリンク先へ)

その関係から、なんと2003年には「盧武鉉第16代韓国大統領資料館」がBSCに開設された。そして2005年2月5日には、国松知事や国会議員ら120名が集まり、「盧武鉉大統領の琵琶湖来訪を願う会」が開かれた。BSCのHPには、「盧武鉉大統領! お待ちしてま~す!」というメッセージと共に、国松がスピーチする様子まで掲載されている。


さらに国松は、BSCが主催するイベント、特に日韓の交流を目的としたものにも顔を出している。例えば、2005年7月に行われた「第2回 日韓子供ヨットサマーキャンプ」に国松は姿を現し、やはりスピーチを行い、集合写真にも写っている。2004年には、BSCのシーカヤックスクールを国松自身が受講し、修了証を授与されているほどの間柄だ。

BSCは韓国との友好関係という側面だけを強調し、盧についても全面的に肯定的な評価しか与えていない。そして、国松もそうしたBSCの方針に賛同し、協力関係にあったのである。リンク先でも例示したが、盧の傀儡であるBSCに国松が擦り寄ったのは、井上が主に左翼系親韓派の県内外の有力者との人脈を持っていたからではないかと言われている。


親韓的なスタンスのBSCが国松に利用されたとも言えなくもないが、BSCも国松との良好な関係によって得られたものも少なくないはずであり、双方共になかなかしたたかだ。とはいえ、今回の知事交代で状況は変わってきそうだ。BSCとその周辺の人間関係やその影響力は、今後どのようになっていくのだろうか。

 

タカハシ

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