●更新日 11/18●

顔がいい貧乏な男vs顔がひどい金持ちの男

              〜「たそがれ清兵衛」を観て

 BOSS



最近の米映画は、正義の臭いが充満し、感動させよう、泣かせようという意欲が満々で、だんだん肌に合わなくなってきました。特にひどかったのが「サイン」いい役者だと思っていたメル・ギブソンが一気に大根役者に見えた映画でした。おいおい、これだけ盛り上げて、敵は水に弱い宇宙人かよ、みたいな。常識で考えて、水のほうが多い地球を侵略するはずがなかろう!!
今日観たのは真田広之の「たそがれ清兵衛」まだ見てない人がいるのでストーリーは書きませんが、強引に感動させよう、という意図がなくて、男性の視点ではいい映画でした。逆に、女性から観るとつまらないかも。ラストで、宮沢りえ扮するトモエという女性が、清兵衛の身を思い、わざと心と逆のことを言って戦場に送り出します。これは、男からすると、この世に存在するはずがないすげーいい女。女性から観ると・・・。出世しろ、と言っていた清兵衛の前妻のほうが、ごく当たり前の女性です。

話は変わって、100人の現代女性に、「顔がいい貧乏な男と、顔がひどい金持ちの男とどっちがいい?」と聞けば、一部の裕福な女性を除いて、ほぼ全員が「顔がひどい金持ちの男」を選びます。あ、君、今の彼女に聞いちゃだめよ。本人を目の前にして本当の事言うはずない。なぜなら女性は、男の外見ではなく、母性本能に忠実に、つまり生まれてくる子供の環境を優先しますから。「そんなことは無い、顔が大事よ!」という女性もいるでしょうが、それは金持ちの男が周りにいないからでしょう。一度、金持ちの男とつきあえば、その圧倒的な優位性に人生観が変わるはずです。シンデレラもそうだったように、最初は戸惑うかも知れませんが。


最後に、この「たそがれ清兵衛」、彼女と行きましたので、観終わった後に感想を聞いたところ、予想もつかない、すごい答えが返ってきました。


 

おっさん  の演技が下手でがっかりした。

           田中泯


 

「え?・・・それはあまりにも突飛な感想(冷汗)」

「真田広之とか小林稔侍とか、みんな演技がすごい上手なのに、ひとりだけヘタなんだもん。」

「そーゆー役柄だったんじゃないの?彼は有名な舞踏家で、2000回も公演したりしてる人だよ」

「台詞、棒読みだしー」

 

そう言われれば、そんな気がしないでもない。が、待てよ・・・。私の彼女は男を選ぶ基準を、顔やお金よりも、ワザ、つまりSEXのうまいヘタで決めるのかも知れない、と、ふと思った秋の夜長。