●更新日 7/25●

盗聴された!






私が元代表だったガルエージェンシーには、毎日数十件の「盗聴発見」の依頼が入る。

依頼のうちの一部は、いわゆる「盗聴ノイローゼ」である場合もあるが、中には明らかに盗聴器から発信されている電波が出ていて、緊張する時もある。

その際は専門機材を使用して盗聴電波を探すのだが、そのなかでも一番なのは機械本体だけで600万円もする半導体感知器である。簡単に言うと、半導体がその部屋内のどこにあるかをすべて検出してしまう機械である。これなら無線型盗聴器だけでなく、建築時に壁の中に設置した有線型の盗聴器でも検出可能なスグレものだ。

ただ、この機械を使うような大掛かりな盗聴発見になると、大企業クラスの会議室や役所関係になり、人数も必要になるため、かなりの経費がかかるのだが。


ここで、盗聴発見を依頼するときに注意する点を何点か挙げよう。

(1)盗聴されていると思われる場所から依頼の電話をかけない
→意外と、「今、ここが盗聴されているみたいなんです!」っていう電話は多いです。依頼は公衆電話や人気のないところから携帯でどうぞ。

(2)盗聴されている!と思われる場所がわかっても、不用意に触らない
→盗聴されている相手に気づかせないためです

(3)もし、盗聴器を発見し、はずしても、安心しない
→プロから言わせてもらえば、「盗聴器はひとつとは限らない」です。実際に、一般家庭に8つ仕掛けられていたこともあります。ただし犯人は身内だったため、事件にはなりませんでしたが。

(4)盗聴器があるかも、という不安を家族に漏らさない
→一般家庭のみならず、企業に仕掛けられている盗聴器は身内、関係者が仕掛けていることが多く、うかつに話せば証拠を消されてしまいます。


これらは一部ですがいかがですか?思い当たるフシのあるあなたは、一度調査を依頼してみてはいかがでしょうか?

あっ!でも、
「この日記を読んで盗聴している事が気づかれたらどうしよう」
と思われる方の依頼はお受けできないかもしれませんが(笑)



そうそう、盗聴発見をやっているからか、
「探偵さんって、盗聴やってくれるんですか?」
とか、
「どうしても彼女が怪しいんです。盗聴してください」
という間違った認識を持っている方がおられるが(苦笑)


「盗聴は違法行為ですので、調査のために盗聴をする事は一切ありません。」とはっきり言っておこう。


よく誤解されるのが もし、盗聴を気軽に行うような探偵、調査業者がいたら知らせてください。間違いなく、悪質業者ですので。








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