●更新日 4/8●

 
迷宮入りにはさせない 〜副署長と対談しました


 

石川副署長、取材協力まことにありがとうございました。
三島署一同さまの、事件解決の決意がひしひしと伝わってきました。
どうか、殺された山根さんの無念をお晴らしくださいませ。
 

 

静岡県三島警察署・副署長兼東部方面副業務統括官:静岡県警視 石川 (以下 

依頼を受けない探偵社        シムケン  (以下 S)    かおりん  (以下 K

 

K  この事件に関する捜査本部は、現在ももちろんございますよね?
F
  はい、あります。
K
  捜査において動いている人数は新聞によると、150人体制と発表されていましたが、
   現在も変わりなく動いているのでしょうか?

F
  変わらないですね。  (手元の資料を見ながら)
K
  我々の、プロファイリングでは、容疑者の手際のよさから、過去にも同じようなことをしてお
   り、人数は二人以上ではないかと?

F
  うちとしてはこれから捜査してみないことには分からないことだし、否定もしませんが、公式な
   見解は出せないもんな。 (少し苦笑いしながら)

K
  そこまでの断定は、まだ出来てないということですか?
F
  捕まえてみなきゃ分からない。
S
  新聞の記事によると、被害者の携帯電話が無くなっていることに関しては触れていますが、
   発信着信履歴に関して触れていないのはなぜでしょうか?
F
  捜査中なのでお答えできないね。
S
  昨晩、パトロール中の警官に容疑者について尋ねたところ、いるようなことは言ってました
   し、いないはずはないと思うんですよね。 普通に考えて。たとえば、県外の人とか。

F
  「・・・・・・・」  (無言のまま、鋭い目つき)
S
  自転車は・・・  
F
  自転車はこういう物を作って広報してますから。(笑いながら、自転車のポスターを指差す)
S
  範囲はどのあたりまで広げているんですか。
F
  何の範囲?
S
  捜査の範囲です。
F
  今、現時点で可能性の考えられる所、最大限の範囲。
K
  県外とか。
F
  手配はしてあるよ(驚き) 捜査員は県外までは、特定な情報がない限り行かないがね。
   ポスターとか情報は手配してあるよ。

K
  事件当夜、十数件、悲鳴が聞こえたという情報があるんですが、少ないような気がします
   が?

F
  何と比較して少ないといっているのかな。それはいつの時点の話? 126日時点の発表で
   
20件ということになってるよ。(資料を見ながら)
K  容疑者は徐々に絞られてきてるんですよね?
F  話せることがあれば俺も話すよ。どんどん。無いんだよ、いい話を持ってきてよ。(にこやか
   に笑いながら)言えることは、黙々とやっていると言う事だけだ。

K
  結構行き詰っている状態と考えてよろしいんですか?
F
  そんなこと無いよ。捜査のやり方は無限にあるよ。
K
  有力な手がかりはまだつかめない?
F
  それは分からない。
S
  昨晩、我々が行った霊査では、新聞に出ていない様な事がかなりたくさん出てます。
F  ふーん。 そしてそれはいつ載せるの(HPに)。すぐ見るから、私も。 
S  それはうちも、全部一度には出しませんよ。
F
  そうかそうか(笑いながら)
S  霊査では、犯行当日の被害者の様子が出てます。自転車で通ったルート、被害者が連れ去
   られたときの様子、現場までの移動に使われたと思われる車両の形と色、加害者の名前。
F  ふーん・・・・  (真剣な眼差し)
K
  信じるほうですか、霊のほうは?
F
  残念ながらね。
S
  日本の中で、霊能者に協力してもらい、捜査を行うことはあるのですか。
F
  わたしは、全国のことは分からない。
S
  でも、あることはあるんですか?
F
  わたしは、聞いたことが無い。
S
  じゃ、ビデオ(霊査)の内容は興味ございませんね?
F
  興味ないことは無いよ。皆さんいろいろな意見がありますから、そりゃ、あれば見ますよ。
   見るとか、聞くとか、信じるとかは、別の問題だからね。

S
  加害者は、初めての犯行とは思えないんですよね。
F
  何でそう思うの?  (目を見開き)
K
  手際のよさとか、時間帯といい、季節といい、普通はあの場所を通らないですよ。
   あの道を知っていること自体すごいですね。

F
  ま、そりゃそうだわね、普通は通らないよ。願うのは、一刻も早くああいう悪いやつを探し出し
   て逮捕して、皆に捕まえたぞと言えるのを期待している。(笑顔)
S
  加害者は隣の地域などから来ている様な気がするんですが。たとえば沼津の方とか。
F  その根拠は何だ。 (真剣な表情で)
K
  道ですね。あそこは初めてきた人は通らない道だと思うんですよ。
S
  土地勘はあるけれども、地元の人ではない。地元の人なら、あそこで殺すとは思えない。
F  よし。 捕まえてよく調べてみる。 (笑)

 

 


時として推理は事件解決の邪魔になる。
こうじゃないか、という潜在観念は聞き込みにおいて誘導(尋問)につながる。
例えば、車の色を自分が白だと思い込んだら、「白でしたよね?」という質問形式になる。
聞かれた人は無条件で白い色を連想してしまい、それが記憶だと思い込む。

巷のあちこちで、推理マニアがこの事件を推理する。
警察が推理を問われても答えないのは、出し惜しみではなく、その過ちを避けるためだ。



 



Copyright(C)2002, Fumio Watanabe.All rights reserved.