●更新日 08/02●

ファンタジスタ!〜中川クンに彼女が出来るまでの戦いの記録4〜


前回、ちりと話すという準備運動も終わり、いよいよ本番! 夕方の表参道にナンパに出ることになりました。

相手は、くじ引きにより「大学生・専門学校生」らしき相手に声掛けるという条件縛り!

さぁ、スタート☆


写真

中川くん「無理です」


いきなりそれか!

まぁ、気持ちが解らんでもないですけどね。


山木  「うん、中川くんの事情は聞いてないから。さっさと声掛ける準備してください」

中川くん「うぅ・・・無理です。どう声掛けていいかも解らないし、止まったら止まったで何話していいか解りません」

ちり  「何線で来たんですか?って声かければ?」


山木  「実際、ここで一緒に飲みに行くとかメアド聞けるなんて思ってないですよ。これは、その中川くんの内気な所や勇気が出ないところを改善しようとしているだけですから。飲みに行きませんか?って聞くだけでいいです。ただ、それを無視されてもいいから5分以内に1人、10人に声かけてください」

木村  「そうだよ、オマエ、知らない人に声掛けることも出来ないなら、この後に合コンとかもししても駄目じゃん。今の内に治すんだよ」


写真 中川、大海原に出航する

木村「というわけで、行ってこい」

中川くん「うぅ・・・行ってくるよ・・」


〜3分経過〜


当たり前(?)ですが、声なんて掛けられていません。


木村 「やっぱ、ハードル高かったですかね?」

山木 「いや、失敗してもいいから声掛けるなんて今の段階でクリアーしないと・・・って!」


写真

何あいつ、座ってんの!?


木村 「座っちゃいましたね」

山木 「声掛けに行く気ナッシングですね」


・・・5分経過。試合終了。

山木 「ちり、毟ってこい」

ちり 「はーい」


写真

ちり「すいませーん、DS資金にご協力くださーい☆」


写真

中川くん 「うぅぅ・・・」

山木 「何で座ったんですか?」

中川くん 「座って、じっくり獲物を見極めようかと・・・」

木村 「おまえ、そんなレベルか!何だ、やっぱり度胸と勇気が出ないか?」

中川くん 「うん・・・」


山木 「そうですか。では仕方ない、木村さん・・・例のモノを」

木村 「サー!イエッサー!」

写真

中川くん「何、それ・・・?」

木村 「いいから、いいから」

山木 「スピリタスっていう、元気が出るおまじないです。グビっと行ってシャキッとしましょう」

中川くん「スッ・・!? うぅぅ・・・わかりました・・・」


写真 96度の勇気注入!

中川くん 「喉が焼ける・・・」


写真

山木 「うん、いい感じに目が据わってきましたね。酒の力借りるってのもアレですが、まぁ、仕方ない。さぁ、今度こそチャレンジの時!5分間の戦い、スタート!」









写真

なんと彼はその場から5分間、動かなかった


木村 「何でだ!何で、その一歩が出ないんだ!酒も駄目か!」

ちり 「・・・くぅ・・くっ・・くく・・」

山木 「どうした?」


写真 涙を堪えるという女性の姿を、抜本的に疑うようになる図

ちり 「いや、涙を堪えるのに必死で・・・」

木村 「大笑いしてるじゃないですか」


山木 「・・・あー!もう、イライラして来た! 勇気が出ないなら、勇気を搾り出してやる!!」


写真

山木 「腿上げ10回!」

中川くん「え・・・」

山木 「いいからやれ! 腿上げ10回!次は腕の上下運動!」

中川くん「はっ、はいっぃ!!」

山木 「深呼吸!すーはー、すーはー!!」

中川くん「すーは、すーはー」


写真 目の前に何時の間にか犬がいる

山木 「良し、行け!」

中川くん「はっ、はぃぃ!!」


木村 「ねぇ、山木さん。あいつ、まさか犬に声は掛けないですよね」

山木 「ハハハ、幾ら何でもそんなこと・・?」


写真 本当に犬に声かけた
えぇぇっ!!!!(* ´Д`)


木村 「あっ、あいつ! まさかっ! おっ、おま!!」

ちり 「キャハハハッハアハッハハハハハハハッハ!!!!!」


写真

山木 「レッドカードだ、退場、退場!! ファンタジスタにも程がある」


●動画ダウンロード
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写真

木村 「なっ、なんで!何で犬に声かけてんの!?」

中川くん「いや、その・・・あはは。練習を・・・」

山木 「・・・」


ふふ・・・ふふ・・・! あはは・・・!

そうか、そうか。やっぱりそうか。7年前に似たようなケースで電車男を先駆けたけど、やっぱりそうか。

成程成程。そうか、全く以ってどうしようもない連中だ。
一度失敗してるのに、こんなのでは僕も甘かった。もっと、もっとスパルタでやらなきゃ駄目ってことか。


ちり 「あの・・・?何、ヘルシングな言い方を・・・?」


山木 「さあ、夏だし海に行くぞ! 歌い踊れ、ファンタジスタ! 豚の様な悲鳴をあげろ!」


ちり 「いや、だからその・・・ヘルシングな言い方はともかく、海・・?」


そうです、海です! もっとスパルタでやらなきゃ駄目ってことが解りました。

一日掛けて、その性格改造してやる。出来るまで、解るまで帰さない大原予備校な指導をして差し上げます!





―というわけで、海編に続く



山木&ちり&ファンタジスタ運営委員会


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