●更新日 09/22●






多摩美・佐野研二郎、腕時計の盗作疑惑はその後どうなった?新事実が判明





東京五輪のエンブレムの盗作問題が物議を醸した、多摩美術大学教授の佐野研二郎氏。騒動の過程で様々な盗作疑惑が浮上したが、真偽や詳細が不明なままとなってしまったものもある。その一つが、腕時計のデザインの酷似が指摘されたという問題だ。

「ナッツコレクション」シリーズの一つとして佐野氏がデザインした腕時計が、「カルバンクライン」のものに酷似しているというのである。佐野氏は、柔道の黒帯をイメージしてデザインしたという。両者ともにAmazonで販売されているが、取り扱い開始時期を比べると、カルバンクラインの方が1カ月ほど早い。

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佐野氏の時計の販売ページには多数のレビューが投稿され、「佐野版クライン」などと揶揄する書き込みもあった。さらに、騒動は佐野氏以外にまで波及した。カルバンクラインの時計とほぼ同じデザインでありながら、中国にある別の企業から発売されている時計が何種類も存在することが発覚したのである。

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株式会社NUTSに尋ねたところ、一連の騒動は把握しているという。調べてもらった結果、佐野氏の時計は2010年5月に発売されたことが分かった。だが、カルバンクラインの時計と発売開始時期が近いとすれば、それを短期間で模倣して商品化することなどは不可能だろうと担当者は述べる。

スウォッチグループジャパン株式会社のCKウォッチ事業部も、このたびの騒動については確認済みだった。スウォッチの本社はスイスにあり、その子会社である同社は本件にコメントできる立場ではないという。また、現時点までに本社も何らかの対応をとっているわけではないようだ。

なお、カルバンクラインの当該の時計の発売時期は2010年4月であるという。だが、それ以前から発売の告知がなされており、業界関係者にはそのデザインが広く知られていたそうだ。

その他の証拠画像は、こちら



高橋 高橋


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