●更新日 01/05● mixiチェック Twitterでつぶやく このエントリーをはてなブックマークに追加







吉本隆明「原発廃止は素人の暴論!同調する専門家は悪」





新年早々、原発をめぐって激しい論争が展開されている。

週刊新潮2012年1月5・12日号に、「『吉本隆明』2時間インタビュー『反原発』で猿になる!」という記事がある。原発推進を一貫して主張してきた吉本氏だが、現在も自身の考えには全く変化がないそうだ。

吉本隆明「原発廃止は素人の暴論!同調する専門家は悪」

冒頭で、次のように述べている。「実際、福島第一原発の事故では被害が出ているし、何人かの人は放射能によって身体的な障害が生じるかもしれない。そのために“原発はもう廃止したほうがいい”という声が高まっているのですが、それはあまりに乱暴な素人の論理です」、「専門家である彼らまで“危ない”と言い出して素人の論理に同調するのは『悪』だとさえ思います」。

吉本隆明「原発廃止は素人の暴論!同調する専門家は悪」

人類が積み上げてきた技術を一度の事故で放棄することは、「人間が猿から別れて発達し、今日まで行ってきた営みを否定することと同じなんです」。文明の発達とは、失敗しても再挑戦することの繰り返しだという。「我々が今すべきは、原発を止めてしまうことではなく、完璧に近いほどの放射線に対する防御策を改めて講じることです」。

「自動車だって事故で亡くなる人が大勢いますが、だからといって車を無くしてしまえという話にはならないでしょう」、「そもそも太陽の光や熱は核融合で出来たものであって、日々の暮らしの中でもありふれたもの。この世のエネルギーの源は元をただせばすべて原子やその核の力なのに、それを異常に恐れるのはおかしい」といった発言もある。

吉本隆明「原発廃止は素人の暴論!同調する専門家は悪」

吉本氏の主張に、ルポライターの鎌田慧氏が異論を唱えている。1月3日の東京新聞で鎌田氏は、核の技術は本当に文明の発展に寄与するのかと疑問を投げかけた。吉本氏を「『科学技術信仰』の化石」と形容し、「被曝者を発展の陰の犠牲者にして知らぬ顔なのですか」と酷評した。

吉本隆明「原発廃止は素人の暴論!同調する専門家は悪」

原発の是非以前に、両者の文明観そのものが全く異なるようだ。



高橋 高橋




◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

before
前の記事
●
今月のインデックス
●
次の記事
next