東京電力の元社員に圧力?告発ブログ閉鎖で失踪の謎
2011年3月の福島での原発事故に怒りを覚え退職したという東京電力の元社員が、大変な状況に陥っているようだ。
矢野匠という人物は、「元・東電社員が語る、脱原発への道筋。今後の日本の政治、社会。」と題されたブログを開設し、内情を告発してきた。Twitterのプロフィールによれば、大学生の頃は脱原発を唱えていたという。「反原発、反新自由主義、反TPP、格差社会是正を!!既得権に拘る財界至上主義にNOを!」とスローガンを掲げている。
11月9日の午前3時、この人物が突如、ブログの閉鎖を宣言した。「約1週間前から始めた、ツイッターでの活動ですが、今日、内容は言えない物の、身辺に相次いで怖いことが起き、残念ながら、活動を断念しました。以降は、おとなしくしていないと自分の精神が壊れてしまいそうです」。
「相手が巨大過ぎました」とのことで、どこかからの圧力がかかった模様。ブログの過去ログを既に削除し、間もなく閉鎖するという。Twitterのアカウントも消すとのことで、この日の午前11時のツイートによれば、「今日、更なるハッキング等があり、今の状況に利あらず、自分の身を心配せざるを得ない事態」らしい。
約40分後には、より具体的な状況説明があった。「今日、相次いで私の身辺に怖いことがおきまして(具体的な脅迫なら、警察に言えますが、そういうものではないのです)」という。ブログは予告通り閉鎖され、Twitterのアカウントも削除された。その後、消息不明になり、ネット上で憶測が飛び交っている。
これまでの更新内容のうち、どの部分に対して圧力がかかったのかということは記されていない。しかし、過去ログを見ると、政治家や業界の大物の名前が数多く書かれている。ブログはハッキングされ、「東電や財界が嫌がるような内容の記事」が選択的に削除されていたという。
高橋
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