●更新日 05/06●
子どものために犯罪に手を染めるシングルマザーの悲劇
ガルエージェンシー鹿児島中央 代表・大藤 史生 長きに亘り調査現場の第一線で活躍した後、調査本部第二班班長、ガル探偵学校本校主任講師も務めた日本屈指の名探偵。あらゆる調査を解決に導く手腕はご依頼者様や弁護士からの信頼が厚い。「誠心誠意」サービスを提供する事を信念とする。 |
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鹿児島地方裁判所第204号法廷に行われた裁判。
罪状は窃盗。
被告人の女性は弁護士、両親2人と入廷する。
30代前半、白色のブラウスにミニスカートといった服装、色白の美人な女性だった。
個人で輸入販売店を営んでいた女性。
月に5万円程度しかなかった店の売り上げで経営が行き詰まり、生活するお金にも困るようになった。
生活に困るも、家庭には女手一人で育てている中学二年生の子供が待っている。
近くには両親や姉が暮らしていたが、厳しい家庭環境で育った被告人には、経営難でお金に困っている事実を言い出せず、頼ることができなかった。
そんな彼女が考えたのは犯罪行為に手を染めることだった。
「売れると思ったから」
そう言った彼女が盗んだものはランドセル。
県内にある大型ショッピングセンターでランドセル3個を窃盗。
盗んだランドセルをインターネットオークションサイトで販売した。
しかし、サイトを見たショッピングセンター関係者は自社の盗品と判断し、購入者と見せかけて落札。
届いたランドセルを確認し、被害に遭った商品と一致することが判明した。
警察に被害届を出し、被告人の逮捕となった。
検察からの話によると、余罪も多数あり、県内各所で同様の犯行に及んでおり、被害総額は数百万円に上る。
拘留中だった被告人の元に毎日面会へ訪れていた母親は証言台に立ち、「娘の経営難に気づいてあげることができなかった」と後悔の涙を流した。
いくらお金に困っていたといえ、盗んだ商品で稼ぐことは許されることではない。
自分で商売をしていたなら、商品の価値・重みも十分理解しているはずだ。
今後は姉や両親のサポートも受けながら生活していくと涙ながらに宣言した被告人。
何より、思春期で多感な中学二年生の子供のためにも、更生してもらいたい。
探偵社ガルエージェンシー鹿児島中央/浮気・不倫調査専門サイト