●更新日 04/30●






世界遺産の寺院などへの油撒き事件!不可解な撒かれ方を元刑事が検証








ガルエージェンシー奈良中央/奈良橿原 代表・福林 英哉 ガルエージェンシー奈良中央/奈良橿原 代表・福林 英哉
刑事警察において組織犯罪や特殊知能犯罪を担当し、1999年にガル奈良橿原、2013年に新ガル奈良中央を開設。これまでに刑事、民事事件を多数解決する。卓越した調査力、誠実で丁寧な相談が好評を得ている。
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奈良、京都で発生した、寺院への油をまく文化財保護法違反事件。

奈良県の中部、国宝の法隆寺にもほど近い信貴山 朝護孫子寺でも、事件が発生した。

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朝護孫子寺の山門

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ご本尊は虎の守り神で有名

世界遺産の寺院などへの油撒き事件!不可解な撒かれ方を元刑事が検証
本堂へ続く階段


本堂前のさい銭箱に油が撒かれたとのことだが、金属製のさい銭箱にはその痕跡が今でも生々しく残っている。
世界遺産の寺院などへの油撒き事件!不可解な撒かれ方を元刑事が検証

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約2センチ幅の油の痕跡が約30本


油の匂いを嗅いでみたが、まったくの無臭。工業系の油であれば、ある程度匂いが残っていても不思議はないが・・・

警察の鑑定の結果、油については動植物性の油成分を検出したそうなので、サラダ油などの類か?

また、油は下方向へ流れ落ちている。油の入った容器の口をさい銭箱に密着させて、撒いたのだろうか。


被害場所はここだけではなかった。さい銭箱横の本堂のガラス戸も被害に遭っていた。

世界遺産の寺院などへの油撒き事件!不可解な撒かれ方を元刑事が検証

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こちらの油もかなりの粘度がある。爪でガリガリと削ってみたが、固く固まって削り取れなかった。

場所が高さ2.5メートル付近だったことから、下方から手首のスナップを使って撒いたのであろう。


信貴山では、これ以外にも10数か所で油被害を受けている。職員は一様に不安と憤慨の気持ちを抑えきれないようだった。


信貴山の防犯カメラには、黒っぽいフード付きの服を着た男がさい銭箱の前でかがみ込んでいる様子が映っている。
   
事件の決め手になるかと思われたが、映像が逆光ではっきり写っていないそうだ。

男は一眼レフを持っていることから、参拝客を装って犯行に及んだと見られる。


山間の静かな寺院で発生した悪質な事件。

防犯カメラの男は千葉県の寺院でも確認されており、事件は関東にまで拡大している。

世界遺産の寺院などへの油撒き事件!不可解な撒かれ方を元刑事が検証
静かな山寺だが、外国人の観光客が絶えない

これ以上被害が拡大しないように、一刻も早い事件解決を望む。



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