●更新日 03/20●






ようこそ!女探偵のミステリアスファイルへ file No.13








ガルエージェンシー西神奈川 代表・樋口 恵里 ガルエージェンシー西神奈川 代表・樋口 恵里
前職はブライダル等のコンサルタント業。困難な状況下での情報収集に非凡な能力を発揮し、高品質の調査報告書は有効な裁判資料として弁護士からの信頼も厚い。日々ご依頼者様の心のケアに心血を注ぎ、良き相談相手でありたいと努めている。
ご相談はこちらから 0120-874-849




資産を持つ高齢者を狙って後妻に入り、遺産を相続することを生業とする女。彼女たちのことを士業の方たちは「後妻業」と呼びます。

それが連続殺人事件にまで発展したのが、筧千佐子容疑者の事件です。

写真

昨年8月に刊行された『後妻業』(黒川博行著/文藝春秋)は、後妻業の巧妙な手口を犯人目線と探偵目線から克明に綴っていて、大変参考になります。


後妻業の第1段階。それは、資産家の独身男性を見つけること。

そのために優良結婚相談所に入会します。もちろん、裕福でいつ死んでもおかしくない病弱な年寄りがターゲットです。

第2段階は、男性を自分の虜にします。身の回りのお世話をすることはもちろん、美味しい食事や甘美な性生活がポイント。


第3段階は入籍。すんなり入籍できなくても問題ありません。

住民票を移して、身の回りの家財道具を運び込み、同居している既成事実を作ります。ご近所や友人には「〇〇の妻です」と挨拶します。

そして重要になる第4段階は、男性に公正証書遺言状を作らせること。

例えば「遺言者は、遺言者の有する一切の財産を、同居している内縁の妻〇〇〇〇(本籍・・・・ 住所・・・・・ 生年月日・・・・・)に包括して遺贈する。」という内容の遺言状を公証人役場で公正証書にするのです。

証人が2名必要ですから、結婚相談所の社長やその弁護士などにお願いします。


第5段階は、男性の死亡を待ちます。

もちろんいつまでも待ってはいられないので、自分が疑われないようにアリバイ作りをして、男性に手にかけることがポイントです。

最後の第6段階は、死亡した男性の親族に公正証書遺言状のことを伝え、その遺産を上手に手に入れます。

相続人には遺留分を主張してくる者もいますが、その者には気持ち良く遺留分を渡します。


以上が後妻業の手口です。

世の資産家のみなさん、あなたに急接近してくる甲斐甲斐しい女性がいたら・・・くれぐれもご注意くださいね!



ガルエージェンシー西神奈川



ガルエージェンシー西神奈川


このエントリーをはてなブックマークに追加


関連ニュース
ようこそ!女探偵のミステリアスファイルへ file No.12
ようこそ!女探偵のミステリアスファイルへ file No.11
ようこそ!女探偵のミステリアスファイルへ file No.10



探偵ファイルのTOPへ戻る