●更新日 06/13●
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ようこそ!女探偵のミステリアスファイルへ file No.12








ガルエージェンシー西神奈川 代表・樋口 恵里 ガルエージェンシー西神奈川 代表・樋口 恵里
前職はブライダル等のコンサルタント業。困難な状況下での情報収集に非凡な能力を発揮し、高品質の調査報告書は有効な裁判資料として弁護士からの信頼も厚い。日々ご依頼者様の心のケアに心血を注ぎ、良き相談相手でありたいと努めている。
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親戚の葬儀でのこと。

92歳で亡くなった叔父は、家族や自然を愛す人間味あふれる人だった。
そんな人柄から、棺に納まった彼の姿を見てみんなが涙していた。


お坊さんの案内で、棺にお花や生前彼の好きだったものを納めはじめた時、3歳になる曾孫が不思議そうに母親に尋ねた。

「これからお爺ちゃんはどうなっちゃうの?」

母親は、「お爺ちゃんはこれから好きなものに囲まれて、焼かれながら天国に行くんだよ」と返答。

それを聞いた曾孫は、おもむろにどこかに走って行った。


そして手に何かを持って戻り、お爺さんの棺にそれを入れる。
すかさずそれを見ていたお坊さんが曾孫に聞いた。

「ぼく、いまのは何かな??」

「お爺ちゃんは、焼き芋がすきだったからお芋を入れてあげたの! 天国に着くころにできるかな?」

みんな吹き出しそうになりながら、必死に笑いをこらえた。


私も笑いをこらえながら、ふと棺に目をやった。
すると驚くべき光景が目に飛び込んできたのである。

棺の中の叔父が笑っている!!

そんなはずはないと思い、目を何回もこすったが、確かに笑っている。
慌てて棺に駆け寄ろうとした時、叔父の顔からゆっくり笑みが消え、もとの表情に戻っていった。


あれは何だったのだろう・・・
今でもキツネにつままれたような気持ちだ。



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