●更新日 05/09●
僕の目の前で彼女がとり憑かれた!
ガルエージェンシー米子 開業から13年のベテラン支社。境港市、大山町、琴浦町、倉吉市、鳥取市、伯耆町、島根県松江市などを含む鳥取県西部全域にて主に活動中。全国上場企業や金融機関、弁護士や司法書士などの士業関係者からの信頼が厚く、多数依頼を受けている。 |
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(前回のつづき)
※この話は実際の体験談です。
オドオドしている僕を問い詰める。
上目づかいの悪戯っぽい笑顔。いつの間にか、いつもの彼女に戻っていた。
ホッとした僕は、
今までの今夜の出来事は、全部冗談だよな。
と、心の中で無意識のうちに自分に言い聞かせていた。
だけど、すがるような僕の願いを瞬間で打ち消したのは、
次に見せた彼女の異様な表情だった。
瞳孔が開いたような。瞳の中の黒目の部分が異様に大きく見えて、
その眼球は、左右に小刻みに揺れている。
半分口を開いたまま、僕の方を見ているが、
そこに僕は存在していない。
どんなに彼女を見つめても、決して視線が合うことはない。
何かに憑りつかれたのか、もう別人にしか見えない!
「おい!」と半泣き状態で、彼女の腕を揺さぶってみるも、
彼女は戻って来ない。
両肩をつかんで「おいッ! おい!!」と何度も彼女に呼びかけた。
本当は、1〜2分ぐらいだったかもしれないが、
すごく長い時間、そうしていたような感覚だった。
そのうち、ビクっと彼女の体が動いた。
と、思った、次の瞬間、
「カッ、」と声にならない悲鳴が彼女の喉の奥の方で聞こえたかと思うと、
全身がのけぞり、「ひーーッ」と大きく息を吸いこんだ。
「ゲェーッ! ゲッ」と蛙のような声で咳をしながら一生懸命、
呼吸をしようと息を吸い込む。
暫くは「はぁ〜ッはぁ〜」と、右手で胸を押さえながら、
彼女は左手で僕のひざ頭を掴んで離そうとしなかった。
ガルエージェンシー米子
・生霊に抱き憑かれて ・霊感を持つ者の地獄の苦しみ ・僕を凍りつかせた彼女のひと言 |