●更新日 04/27●







指の無い遺体(被災地での犯罪)





死者数 14,358人 行方不明者数 11,889人

宮城県死者数 8,669人 行方不明者数 6,856人
岩手県死者数 4,178人 行方不明者数 3,505人
福島県死者数 1,448人 行方不明者数 1,524人
全国合計  14,358人 行方不明者数11,889人

現時点での死者・行方不明者数の合計は、26,247人である。
そして未だに、約17万人もの多くの人が避難生活を過ごしている。


写真:東松島市にて(4月25日撮影)



写真:東松島市にて(4月25日撮影)



写真:車に「×印」があるのは遺体がある可能性が高い


『羅生門』という短編小説がある。
ある下人が羅生門で死人の髪の毛を抜く老婆に出会い、その老婆の着物を下人が奪い去るというストーリー。
老婆は、女性の死骸から髪の毛を一本ずつ抜いている。
老婆自身が生きる為に、かつらを作る材料として死骸から髪の毛を抜くのだ。
そして、下人はこの老婆に対して怒りの感情を抱くが、最後には自分が老婆の衣服を剥ぎ取り暗闇に消えて行く……。
これは、平安時代の『今昔物語』をベースに、芥川龍之介が書いた小説である。

平成の現代でも、被災地に於いては同じような話を聞き、ショックを受けた。

被災地の市から、がれき処理を請け負っている大きな会社の社長との会話で得た、
被災地における犯罪の情報である。

・スーパーやコンビニが襲われ、金銭が奪われる
・若い女性がレイプされる
・流されたATM機器が壊され、お金が盗まれる
・被災で留守になった家に泥棒が入る
・死者の衣服から財布を抜き去る
・死者の指から指輪を盗ろうとするが抜けず、死者の指を切断して指輪を持ち去る


地元でこの手の話を聞くと、残念を通り越して、強い怒りを感じる。
「そのような犯罪者に、天罰が下ればいいのに!」
「でも、日頃からそんな生活をしているから、天罰なんて下らないよ」

被災地における犯罪が多いのか少ないのか、仙台に住む私でもわからない状況である。
上記の死者から指輪を抜き取ると言う話は、実際に作業を行っている会社社長からの情報であるから間違いは無い。
しかしながら、被災地で起こるこの手の犯罪のニュースはほとんど聞かないのだ。
行政・マスコミの意図があって、この手のニュースが流れていないのか?
それとも、極めて稀なケースであるので無視しているのだろうか。判断がつかない。

多くの方々は、自分の感情を押し殺し、秩序ある生活をしている。
年寄りは若い人達に「私たちは良いから先にお風呂に入れ」と言い、若い人達も年寄りに気を使う。
震災から1ヶ月半が経ち、エゴや私欲が出て、もっと混乱するかと思っていたが、まだまだ団結心は強いと感じる。


最後に、東北にもようやく桜が咲き始めた。
桜を見るという行動」が、あの震災前の日常を取り戻すのに必要だと、私は思えて仕方がない。



写真:東松島市の東名駅と桜(4月25日撮影)




ガルエージェンシー仙台青葉 所長松本/撮影:調査員



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