探偵流「酔拳２」　〜潜入編

テーブルに座り、落ち着いて状況を観察。
店内は女の子６名（日本人含む）、お客８名（全て日本人男性）。
運良く我々のテーブルに対象者とＡ子（日本人女性）がついた。

対象者「はじめまして！」
　　　「何飲みます？ ウイスキー？ 焼酎？」
代表　「ミネラルウォーター、水割り、水濃い目で♪」



私　（……って、ただの水ぢゃん）
対象者＋Ａ子「あはは」

代表「○○ちゃん（対象者）てあの人に似てるねぇ、ほらあの人。
　　　あの人が誰だかまだ決めてないけど♪」（自己完結）
私　（……まずそこ決めろ）
対象者＋Ａ子「わはははは」

対象者「何かカラオケ歌って〜！」
代表「いや、歌えない。医者に止められてるから♪」
対象者＋Ａ子「がははははははははははははははははははは」
私　（………この適当さ、……高田純次かっ！）



こんな感じで約２時間。情報収集は充分と判断し、会計を済ませ店を出る。
Ａ子とＢ子（後から席に着いた）が店の外まで見送りに。

代表「せっかくだから、○○ちゃん（対象者）にも見送って欲しかったなぁ♪」
するとＢ子が対象者を呼びに行ってくれて、我々を見送ってくれた。
これは秘密だが、なんとＡ子が「また来てね！」と私の唇を……。
むふっ（喜）。幸い、代表は対象者と向き合い、こちらは死角！


調査は大成功！
最終的には、対象者に「何でだろう〜。不思議と◆◆ちゃん（代表）には何でも話せちゃう〜↑↑
あははははは」とまで言わせた代表……いや、「酔拳」恐るべし！

我々は達成感に包まれ、長時間待機していた調査員の運転で帰路についた。
後日、店内の映像・音声をまとめていて、予定以上の情報が得られた事に、喜びを噛み締めていた。
＊もちろん、医者に止められているはずの代表の歌（Mr.Children）は音声から抜いたが(笑)

代表「おい、○○（私）〜、この映像も最後に付け加えておいて。店出て見送られる時の△△
　　（運転係）が撮影してたヤツね♪」
私　「了解しました！」
　　（あの時△△に撮影させてたんだ〜。これも対象者が働いている立派な証拠だ）

思えば、調査前に居酒屋に行った事も、潰れたスナックにノックしたのも、帰り際にわざわざ対象者に見送らせたのも、全て調査に必要な事だったのだ。

ああ……代表……一生……ついて……。

代表「お前、いつの間に酔拳極めたのよ？」
私　「えっ？？ 何がですか？？？」

代表「お前のキスシーンは……消すなよ（-_-)」

私　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





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