●更新日 05/08●


新人探偵の風俗潜入


私が教育係となった新人探偵のTは見た目はごくごく普通の22歳の男だった。
ただ、中身は超がつくほど真面目だった。



入社日には見事な七三分けで現われ、何故この男が探偵に?とそこに居た誰もが思っていたという話は今でも笑い話のひとつだ。

そんな真面目なTは女性の話となると凍ったように何もしゃべらなくなる。
女性経験は一度もなく、付き合ったことすらない。ただ男が好きというわけではないようだった。
そんな人間も居るだろうと特に気にはしてはいなかったが、Tの研修期間が終わった頃、風俗への潜入調査の依頼が入ってきた。
風俗には行ったことがないし、興味もない。Tがそんな事を言っていたことを思い出し、良い機会だと思いその案件を任せる事にした。



調査内容は難しいものではない。
ある風俗店に行 き、ターゲットが在籍しているかどうかの確認のみ。ターゲットに不審がられないように普通の客と同じように接すれば良いだけだ。
しかしその案件を任せると言うとTは青ざめた。僕には出来ない、そんな事を言いかねない顔をしていた。どんな案件でも楽しんで調査出来るようでなければプロの探偵にはなれない、私が そう言うとTはしばらく考え込み、そして意を決したように大きく頷き、調査指令書を受け取った。

何度も言うが簡単な調査だ。
風俗店に潜入し、ターゲットを指名し、楽しめばいい。
それだけのことだ。

問題があるとすれば楽しめるかどうかだ。
Tにとっては風俗初体験、そして・・・


ターゲットは45歳。熟女専門の風俗店だからだ。





そして調査当日。
Tは顔をテカテカにして事務所に戻ってきた。


「バッチリでした!!」


スッキリした顔でそう言われると「何がバッチリなんだ?」と聞き返したかったが、とりあえず報告を聞くことにした。
ターゲットは在籍しており、定期的に出勤しているようだったとの報告は調査が問題なく終了した事を意味していた。
さすがに大丈夫だろうとは思っていたが、私はその報告を聞き、胸を撫で下ろした。
初めての風俗体験で疲れているだろうと思い、今日はこれで帰って良いと言うと、Tは急に落ち着かないよう様子になり帰ろうとしなかった。何か話し足りない、そんな様子だった。

「どんなサービスだった?」

私はTが期待しているであろう質問を仕方なく投げかけた。するとTは待ってましたと言わんばかりに顔を輝かせた。


「アナルが気持ち良かったです!!」




Tのその嬉しそうな顔を見ていると、何も言うことはない・・・。
「良かったな、風俗って良いものだろう。探偵を続けていけば未知の世界を色々と経験出来るから頑張れよ」
私は静かにそれだけ言った。

「はい、頑張ります!」

Tがそう言った時の顔を今でも忘れない。その表情からは今後の仕事に対する意気込みではなく、風俗への期待感が現われていた。

それからTが風俗にはまったことは言うまでもないが、Tが店を選ぶキーワードは、


熟女、アナル


このふたつだけだ。



探偵エス



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