●更新日 03/12●


多発する通り魔事件


ニュースサイトで「刃物」で検索してみたら判りますが、実は銃刀法違反の事件は知らないところで多発しています。それに対応して警察官や警備業の方達は、業務上いつ襲われるか判りませんので、防刃(ぼうじん)ベスト等を常に身に着けて自分の身を守っていますが、我々一般人が常に防刃ベストを身に着けていたり、身に着けている洋服の下にいつも本や雑誌を腹に入れておくわけにはいきません。

(ファッション性度外視の“防刃ベスト”)


しかし、通り魔事件の場合は“ある日突然、刃物で切りつけてくる”のです。 そしていつも被害者は女性や子供・お年寄りなどの“弱い者”なのです。

2007年4月に起きた「川崎・通り魔刺傷事件」や2008年の初頭に起きた「戸越銀座通り魔事件」は記憶に新しいと思います。

特に「戸越銀座通り魔事件」は、高校2年の少年が真昼間の人通りの多い商店街で突然「殺してやる」と叫びながら次々と5人に切りつけた。この事件は商店街の人々だけでなく日本全国の人々が震撼し、誰もが日本の“安全神話”の崩壊を感じたはず です。

    (年初めの事件であったため、記憶は新しいだろう)


「戸越銀座通り魔事件」の被疑者である16歳の少年は逮捕後の供述では「誰でもよかった」と言っていたが、実際に襲われた被害者5人のうち4人は女性で残りの1人は60歳台の男性であったことから、“自分より弱い者を選んで切りつけた”ことは明らかなのです。

また、事件は寒い冬に発生したため、コートなどで厚着していたことにより身体へのダメージが小さかったことが幸いしましたが、春から夏にかけての薄着の時期に同様に襲撃されたとしたら、命に係わる大ケガは避けられないでしょう。

また、特別法犯少年では刃物を持ち歩く傾向があり、銃刀法違反で検挙される少年が年々増えているのです。刃物の秘めたる魅力に取りつかれる若者達は、ナイフ等の刃物を持ち歩くことにより、自分の能力を超えた殺傷能力を与えられ、その能力を試したい欲望に駆られ、使用方法を間違えるのです。(※特別法犯少年とは、刑法及び道路交通法以外の法令に違反する行為をした14歳以上の少年をいいます。)




“安全神話”が崩れた昨今、普段から自分が身に着けている服装や持ち歩いている鞄などもファッション性を考えつつ、自分の身を守るために有効かどうかを考えていくべきであろうと思う。



総合探偵社ガルエージェンシー



◇上記のタグを自分のサイトに張ってリンクしよう!


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事