●更新日 03/03●
探偵アンラッキーデイズ(3)
結論から言おう。
警察は何の役にもたちません。
まくしたてる酔っ払い二人をなだめることもできない。
それどころか、
「あなたにだって非はあるでしょう?」
などと、丸め込まれてダルダル側の味方をはじめる始末。
(なんでインネンつける側の味方になるんだ?)
あげく、警察の方々は、
「私達がいるとこの人達もひくにひけないだろうから、もう帰るね」
と言って帰ってしまった。
役に立たないにもほどがある。
去って行く警察を尻目にダルダル君は、インネンを再開。
しかたなく相手をしていると、相棒がさりげなく私にアイコンタクトしてきた。
ターゲットの女性が家を出てきたのだ。
(ついてない!)
ダルダル君はあいかわらず。私はこの場を離れられそうにない。
すばやく、相棒と目で会話をする。
(ここは引き受ける。おまえはターゲットを追ってくれ。)
(わかりました。お願いします。気をつけて。)
相棒はこっそりとその場を離れ、ターゲットの尾行へ向った。
私は一人、ダルダル君とツレ夫君に挟まれて絡まれ続ける。
途中、私の携帯電話が鳴った。上司からだ。
話そうとすると、ダルダル君が携帯電話を取り上げ、
「仕事ぉ? 関係ないわ!!」
と勝手にまくしたて、電話を切ってしまった。
その上あろうことか、そのまま携帯電話を取り上げてしまいやがった!!
返せといっても返してくれない。
どこまで続くぬかるみぞ。(泣)
続く
豊田の探偵
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