●更新日 12/25●


探偵と陰陽師と小説家と刑事が・・・


12月22日公開の映画『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』
かなりの豪華キャストだ。


原作は500万部のベストセラーになった京極夏彦さんの同名小説。
京極夏彦さん。着物に黒い手袋がトレードマーク。


原作はハコかと思うくらい分厚い。
しかし、映画を見た後でも前でも、一度読んで損は無い。


【魍魎の匣あらすじ】
戦後間もない東京で、美少女連続殺人事件が発生。引退した元女優・陽子の娘も姿を消し、探偵の榎木津が行方を追うことになる。一方、作家の関口と記者の敦子は、不幸をハコに閉じ込める教団に遭遇。榎木津、関口、敦子らはそれぞれの謎を胸に、京極堂の元へ集まってくる・・・。


主要登場人物は、

古書店「京極堂」の主人であり陰陽師でもある中禅寺秋彦(探偵役)
小説家の関口巽(ワトソン役)
私立探偵の榎木津礼二郎
刑事の木場修太郎

の4名である。
いくつもの事象が絡まりあいある一点に収束していく様は圧巻だ。そして何よりもキャラクターが非常に立っているのでそこを楽しむことが出来る。
暗くてグロテスクな部分もその魅力で、不思議と負のイメージを感じさせない。
作中で謎解きを「憑き物落とし」と表現するように、読んでいる間に読者に"憑いた"ものがラストの京極堂の言葉によって落ちていく爽快感がある。

ただし原作本はとにかく分厚いので、電車の中で読むと手が痛くなるから家で読んだほうがいいだろう。


映画の試写会の感想を見ると、「がっかりした」「前作よりよかった」「おもしろい!」と評価が非常に分かれている。
分厚い本を2時間にまとめたために相当スピーディーで、原作を読んでいないと多少わかりづらい部分もあるようだ。




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