●更新日 10/10●
食べないという決断
なんて痛ましい姿なんでしょう。
写真の彼女は27歳。13歳の頃から拒食症患者です。
この写真がイタリアの日刊紙ほぼ全紙に載り、街角の看板にも使われていました。
イタリアには約200万人の拒食症患者がいると言われています。
近年、この『痩せすぎモデル』が問題となっていますが、今回も痩せた体型の女性を称賛するファッション業界などを批判する目的で行われました。
私は拒食症の人の身体をこの目でみたことはありませでしたので、この写真を見た時に激しいショックを受けました。
人の身体はここまでになってしまうのですね。
昨年の11月に亡くなったスーパーモデルのアナ・キャロリーナ・レストンさん(21歳)
彼女は拒食症が原因で亡くなっています。
死亡時の彼女は身長172cm、体重39kg。
拒食症は強い意志をもって食べることを拒み、そのうち意志と関係なく食べられなくなります。
とにかく太ることが怖くて物を食べなくなり、指を入れて吐いたり、下剤などを使って体重をコントロールしようとしたりします。
「もういいや」となげやりになり、人の2倍も3倍も食べたかと思ったら今度はそれを全て吐き出してしまったり、血を吐いてしまうこともあります。
生理が止まってしまったり、下剤や嘔吐による脱水症状や電解質バランスの崩れから、全身倦怠感や筋力低下を引き起こします。
女性は「痩せている」ということに敏感です。
「痩せている」=「美しい」ということにはならないはずなのですが、とにかく多くの女性が「痩せている」に走り出します。
服から出た足や腕が細いだけでは、見ている我々はあまり危機感を感じません。
上記の写真のように、しわしわになった乳房や浮き出たあばら、筋張った太ももを見た時にはじめて拒食症の恐怖を知ります。
ある男性が言いました。『少し太めの女性にベッドの上で「お前少し痩せろよ」と冗談は言えるが、痩せ細った女性に「お前病院に行けよ」とは言えない。男は女に自分にないモノを求めている。それはやわらかさだ。ごつごつした身体なんて自分のスネでも触っていれば十分。』
アタシもやわらかい方が好きだ。
ガル探偵学校
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