●更新日 05/07● 写真
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危険な犬種


日本では馴染みの少ない犬種、ピットブル(Pit Bull)
イギリスでテリアやイングリッシュブルドックをかけ合せたのがルーツと言われています。
元は農場などの家畜を野生動物から守る為にと生まれてきた犬種。熊やオオカミとも対等に戦えるようにと、「もっともっと強く、もっともっと攻撃的に」とどんどん改造されて出来上がったのがピットブル。
家畜を守る為だったはずなのに、間違った人間達には魅力的に見えたのか、いつのまにか違法である「ドックファイト」といわれる犬同士の戦いに使われる事に。

多くの地域ではピットブルを繁殖させる事もペットとして飼う事も違法になっています。それでも、繁殖させられ、戦わされて傷ついた犬達が毎月シェルターに送り込まれます。飼い主が見つからないまま殺される事が最も多いのがピットブル。戦う為にトレーニングされた犬達、ほんの一握り以外、ペットとして飼うには難しいのです。

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         大きいし、顔も怖いし、威嚇的なピットブル

ピットブルは元々攻撃的な性格だと言われています。その上、かわいがられずに、戦う事だけを教え込まれた犬達は危険な犬種に成長するのです。彼等は小さい頃から木の枝に噛み付かされ、そのまま顎が強くなるようにとぶら下げられ、攻撃性を強くする為にと殴る、蹴るの暴行を受けます。十分に食事を与えると安心してしまうと、あまり食事をもらえません。

数多くの「犬の事件」にはピットブルが関わっています。多くのピットブルはファイトに不要になった途端、殺されるか、街に放り出されます。野良犬になった彼等は人間、小さな犬や猫達を襲います。
特に顎の力が強いピットブル、噛まれた人や動物は死ぬ事も少なくありません。つい最近には、庭から抜け出したピットブルが幼稚園児に噛み付き、それを助けようとした祖父が喉を噛み切られて亡くなると言う事件がありました。他には、やはり家から抜け出したピットブルが他人の庭に入り込み、ペットのマルチーズを噛み殺すと言う事件。実は記者も4年前、ピットブルに噛まれた事があります。公園で、飼っているミニプードルに襲い掛かってきたのでおもわず、自分の腕を突き出してしまい、飼い主、友人含め、4人が、打撲、突き指等のケガを負いました。

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友人がシェルターから引き取ったピットブルミックス。普段は元気でかわいいペットですが、小さな子供や
犬に対しては他の人格が現れるかのように攻撃的になるそうです。

最近ではピットブルと他の犬種を掛け合わせたピットブルミックスがたくさんいますが、やはり攻撃性が強いようです。ミックスでもピットブルの血が入っていれば「危険な犬種」とされます。

第一次世界大戦時、アメリカはピットブルを兵のイメージに使っていたのが皮肉にも思えてきます。

戦い、傷つく為だけに生まれてくるかのようなピットブル。
悲しい運命の犬種が存在する事を知っていましたか?



MAYU


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