●更新日 04/13●

禁断のホラー、ついに封印を解かれる!


3月23日、新宿ロフトプラスワンで開催された『御茶漬海苔の恐怖の一夜3』
これはホラー漫画の巨匠・御茶漬海苔氏がホラー界の著名人達をゲストに迎えて送る人気ホラー系イベント。

リ・コウジ・ホラー
▲日野日出志氏

今回の目玉はホラー漫画の大御所・日野日出志氏が監督を務めた伝説のホラー・ビデオ映画、『ギニーピッグ・マンホールの中の人魚』の上映。

この物語を簡単に紹介すると、主人公は画家の男。
男が一番安らぐ場所、それは子供の頃に遊んだ小川の上にできた下水道の中。
ある日、男はそこで美しい人魚と出会うが、人魚は奇病に侵されていた。
男は人魚を自宅に連れて行き、看病しながら人魚の絵を描く。

リ・コウジ・ホラー

しかし人魚の奇病は進行、全身が醜い「おでき」で覆われていく。
それでも男は人魚の「おでき」から出る膿を絵の具にし、寄生生物をつまみ出しながら、絵を描き続ける。

リ・コウジ・ホラー

そして絵は完成するが人魚は死んでしまい、狂気に支配された男は人魚を解体しはじめるのだが…。

この『ギニーピッグ』シリーズ、海外では税関が「スナッフフィルム(本物の殺人を収めた映像)」と勘違いした為逮捕者が出たという。
そして、宮崎勤事件の影響でシリーズは廃盤、レンタルビデオ店からも姿を消し事実上封印されている。

しかし完成度は高く、特に『マンホールの中の人魚』は、物語は勿論、スプラッター描写が制作から20年近く経った現在でも色褪せておらず、作家のよしもとばなな氏も絶賛した傑作。

リ・コウジ・ホラー

その衝撃的な映像はトラウマになりそうだが、この日、日野氏は「おでき」に寄生した大量の生物を

「釣具店でゴカイなどを大量に買い、他はスパゲッティ

で作ったことを明かし、観客に暫くスパゲッティが苦手になるかもしれないトラウマもオマケしてくれた。

リ・コウジ・ホラー
▲御茶漬海苔氏

今年は御茶漬海苔氏も、自身の代表作『惨劇館』を監督し映画化、夏に公開予定。
今夏は違う意味で“冷夏”を体験できそうだ。



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