●更新日 03/27●

オカルト番組の嘘を暴いちゃえ!?


大槻ケンヂ氏(筋肉少女帯)のエッセイで取り上げられる等、何かと話題の『と学会』。
写真
その実体は、SF作家・山本弘氏が会長を務める“謎の読者集団”であり、世間のトンデモ本やトンデモ物件を品評することを目的としている会である。

その謎の読者集団「と学会」会長山本氏の「超能力番組を10倍楽しむ本」発売記念イベントが新宿ロフトプラスワンで行われた。

写真

この日は、オカルト・超能力・UFO番組のスタッフがでっちあげた大ウソの数々をビデオで検証して笑っちゃおうという企画である。

例えば、まっすぐな棒を曲げてしまうというこの超能力。
写真 真剣な眼差しで棒を見つめる超能力者?

右手に注目していれば超能力のタネが見えてくるという。

写真 「棒よ曲がれ!」

そう!実は最初から曲がっている棒を右手で回しているだけ…。

スプーンを手に吸い付けてしまう超能力少女に関しては
写真

「誰でも出来ます」と一言。

某有名超能力者が開いている雑誌ページのレイアウトを透視する少女は
写真

透視する前のほんの一瞬、少女の動きにそのずば抜けた透視能力答えが映っていた。

他にも、超能力捜査官のウソや、ある番組で紹介された海外の超能力者をネットで検索したら、そちらの国ではマジシャンとして活動している人だった等、次々出てくる話に観客は大爆笑。特に超能力捜査官の件は、テレビに一瞬だけ映った「東京靴流通センター」をヒントに場所を特定し、現地まで行って検証したというから、完全に趣味の域を超えている。

「このテの番組は録画して何度も見なきゃダメ!」山本会長は語る。
確かに、何気なく見ているだけでは全く気づかないであろう捏造(演出?)の数々…。
「テレビは自由にカットして、勝手なイメージを作ることが可能です」
という山本会長の言葉にも説得力がある。

ただし、オカルトや超能力番組の楽しみ方は人それぞれ。
素直に信じるも良し、ファンタジーとして楽しむも良し、山本会長のように疑問を解決する為にいろいろ試して楽しむも良しです。

これからの季節、自分にあった楽しみ方でオカルト番組を楽しみましょう!



島 雷鹿


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事