●更新日 03/12●

差別反対!「食肉市場」と「と場」


東京都品川に位置する「東京都中央卸売市場」。
ここには「食肉市場」「芝浦と場」があり、「芝浦と場」では牛や豚を解体し肉を生産、「食肉市場」ではそれらの製品の取引が行われています。そして食卓に安全で美味しいお肉を提供してくれています。

そんな「食肉市場・と場」を理解してもらおうと、敷地内には「お肉の情報館」があります。

東京都中央卸売市場

館内でまず目に入るのが、吊るされた実物大の牛と豚の肉のレプリカ。
このような半分に切られた状態の肉を「枝肉」といいます。

東京都中央卸売市場
▲何気に絵がかわいい

牛や豚を枝肉にするには、まず牛は電気で、豚は炭酸ガスで失神させます。
そして流れ作業で切断や内臓の取り出し、皮を剥いだりして解体します。
また、解体中も要所、要所で検査を行い安全性の確認もします。
一頭が枝肉になるまでの時間は、豚で約25分、牛で約50分。
また肉以外に内臓や皮も無駄にすることなく利用されます。

しかし、昔から、と場や食肉市場に対する偏見、差別は多く、今でも結婚差別、就職差別、ネット上での差別的な書き込みなどがあるそうです。

東京都中央卸売市場

館内には実際に送られてきた悪質な嫌がらせの葉書や手紙の一部も展示されていました。
そこには「ブタ殺しの賎業」など、酷い差別的な言葉が並んでいます。

東京都中央卸売市場

中には「『馬鹿は死んでも直らない』のふしで唄う」とわざわざ替え歌まで作り送ってくる者も。

こういった悪質で卑劣な手紙を送ってきた低脳な連中の中には、逮捕され実刑2年の判決を受けた者もいます。
しかし職員の方によると、まだ逮捕されていない者もおり、悪質な嫌がらせの手紙などは

「今でも年に数回あります」

ステーキ

お肉を食べるのは「自然の営み」。
そして安全で美味しいお肉を食べられるのは、食肉処理業務の方達のおかげ。
お肉は多くの人たちの食欲をジャスト“ミート”する素晴らしい食べ物です。



リ・コウジ リ・コウジ


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