●更新日 02/08●

「うなぎ禁止」? 謎のご当地ルール


東京都日野市の四谷地区に「昔、多摩川の土手が決壊しかけたのをウナギが防いでくれた」という伝説があります。
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そのため、「ウナギを食べてはいけない」という風習があるのですが…
現在にも語り継がれているのでしょうか?

四谷地区を訪ねると

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スーパーには、ウナギの蒲焼きが陳列されている…
店員に話を聞くと
「店は四谷地区内ではないので問題ないかと…特にお客さんからの苦情もないです」

住民は
「話は知っているけど、普通にウナギ食べています」
「今も守っている人は少ないんじゃない?」
風習を知っている人は多いが、実際に守っているという人が見つからない。

中には
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「40年位前、多摩川(しかも四谷地区内)でウナギ釣ったけど気にしないで食べちゃった。
家で不幸?別に何もなかった」
と言う人も…

風習は消えてしまったのかと思いかけた頃
「今でもウナギは食べません」という人に会えた。
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現在90歳のその女性は、28歳で結婚。
四谷地区に移ってきてから一度もウナギを食べてないという(なんと62年間!)。
旅行先でウナギの刺身が出てきた時も、怖くて食べられず人にあげてしまった。
50代の娘、40代の息子もウナギは食べた事がないと話す。


他にも
「『(ウナギを)ドジョウだと思って食べれば問題ない』とウナギを食べたら、
交通事故等の不幸が相次いだため、再び風習を守るようになった家もある」

と話してくれた。

日野市内には「トウモロコシを育ててはいけない」という言い伝えがある一族もいます。
一族の人に話を聞くと、今でも固く言い伝えを守っているとの事。(ちなみにトウモロコシを食べるのは問題ないらしい)
言い伝えを破ったら、やはり不幸があったと話してくれました。

写真 ウナギが祭られているとされている日野宮神社

日本各地に残る様々な言い伝えや風習。
人智では計り知れない物を秘めているからこそ、現在まで残っているのかもしれません。



横山


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