●更新日 01/07●

耐震補強とは?


耐震強度偽装問題で最近よく聞くようになった、耐震工事。でも、この耐震補強って何なのかを知ってる人はあまりいません。

そこで、耐震工事の中身について聞いてきました。

耐震工事の専門の業者の監督に話を聞いたところ、「耐震工事は、あくまでも補強なので崩れるときは崩れるよ」だそうです。



要は、いざ大地震が来たとして、読んで字の如しの耐えるだけだとか。

中にいる人を逃がす時間稼ぎは出来るだろうけど、最終的には崩れる可能性もあるだけに完全なものではない。

ただ、その崩れ方が回りの建物や道路に被害を転移させないように、内側に崩れるような計算になっているそうです。

これが俗に言う、耐震工事。

最近学校などの耐震工事が数多く行われていますが、避難場所となる学校のスペースを確保する意味もあるみたいです。

監督いわく、

「建物を守りたいならやはり耐震より免震、免震より制震だね」だそうです。

どれも読んで字の如しの意味。

具体的に耐震工事とは鉄骨ブレースを新たに取り付けたり、今ある柱を太く補強したり、壁を厚くしたりして強度を上げる工法がメジャーなのに対して、免震、制震に関しては、柱や基礎の部分に特殊な装置を設置して揺れを抑えるそうです。


ただ・・・

監督さんも言っていましたが、大地震がきたらその時はどこにいるかがよほど大事。

耐震補強された建物にいても、周りの建物が倒れてきたり地盤が駄目だったりの想定外の要素が加わると何とも言えない、だそうです。

確かに。でもそうなると耐震工事の意味って???と考えてしまいます。

やはり災害を乗り越えるのには運って大事なのかなと・・・



タカハシ


探偵ファイルのトップへ戻る

前の記事
今月のインデックス
次の記事