●更新日 11/12●

スーフリ名誉毀損 2chやサイバッチに賠償命令!


「スーフリ」−−−なんとも懐かしい響きである。

2003年早大生らのサークル「スーパーフリー」による集団婦女暴行事件が発生し、テレビ業界、芸能界と多くの人物の関与がささやかれ社会問題化した事件。今回は一連のスーフリに関する報道をしてきたメディア側に名誉毀損による損害賠償が命じられた。

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      2003年のスーフリの機関紙

スーパーフリーと関係があるかのような記事を掲載された等で訴えたのは大手広告会社社員の男性で、賠償額は、メールマガジン「サイバッチ」発行者とインターネット掲示板「2ちゃんねる」管理者がそれぞれ220万円、噂の真相(休刊中)と編集人が165万円。合計605万円という非常に高額なものだ。

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     またもや2chに賠償命令……

「ここ2,3年の間にメディアに関する名誉毀損の相場は格段にあがってきており、100万円を下るケースはほとんどありませんね。メディアの名誉毀損と言えば、週刊誌が主でしたが、最近はネットにも波及してきています。報道するメディア側は、法務部など取材の信憑性などを内部チェックしてから報道するようにしていますが、名誉毀損の数は一向に減ってきません。週刊誌を持つ大手出版社などでは、『もはや週刊誌は時代に則さないのではないか?』という意見が経営上層部から出てきて、真剣に廃刊論が議論されています」(出版社法務部担当者・51歳)

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          もはや週刊誌は時代に則さない!?

スーフリの事件は、若い女性に対して大量にアルコールを飲ませ意識が朦朧としたところで集団暴行するという非常に悪質で常習性のあった事件。被害者の女性は、今でも心の傷は癒えずに苦しみ、主犯格の男性には懲役14年が命じられ服役中である。

名誉毀損……。報じる側に報られる側。名誉毀損がこんな簡単に成り立ってしまうなら、もはや訴えた者勝ちか!? メディアにとっては恐ろしい時代になったものだ。



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